こんにちは。
山梨県の郷土料理といえば誰もが知る、”ほうとう”。そして山梨県の絶景と言えば、 ”世界遺産の富士山”と”富士五湖”が浮かび上がると思いますが、今回は最高のロケーションの中でほうとうが味わえる、山梨県は郡内地方富士・東部地域に位置する「天下茶屋」さんにお邪魔しましたのでご紹介します。
"天下茶屋"とは・・・
昭和9年創業の天下茶屋本店。ここから南に富士山と河口湖を一望できることから、 古くから富士見三景の一つとして数えられています。太宰治の逗留にちなみ、2階に太宰治文学記念室を併設しています。
参照元:『天下茶屋HP』
なんと創業が昭和9年(1934年)の時代。昭和9年の代表的な出来事と言えばコチラ。
- 官営八幡製鉄所と民間の製鉄5事業者が合併して、半官半民の日本製鐵を設立。
- 東郷平八郎の国葬が執り行われる。
- 築地本願寺が竣工。
- 日本初のプロ野球球団「大日本東京野球倶楽部」設立。読売ジャイアンツの前身。
などなど約90年ちかくの歴史ある老舗で、野菜がたっぷり入っている山梨県の郷土料理である「ほうとう」いただきましょう。
店舗(外観)
お店の入り口の軒先には白い暖簾や一本の木柱には店名や峠名が記されています。店舗の外観と”甘酒”の垂れ幕が風情があります。
店舗前には木製のベンチが設けられており、ここからの富士山の眺めが一番の特等席。また、店舗は大きな木造の2階建て、敷地内の中庭を抜けると縁側や離れと続いていきます。奥には宴会も可能な広いお座敷も用意されています。
最初に一度店内に入り、店員さんに順番待ちの状況を確認し、待ち時間が発生する場合は、絶景を眺めながら待ちましょう。
駐車場
店舗脇にあるトイレ小屋の前に、車3台くらいは駐車可能です。道路脇や路側帯に一時駐車される方は、区画整理等がないのため通行車や他者の妨げにならない程度に心掛けましょう。
車やバイクのナンバーを拝見すると、地元山梨県はもちろん、他県のお客さんも足を運ばれています。やはり、知る人ぞ知る絶景のスポットでしょう。
店内(内観)
今回の訪店日は金曜日ですが、平日でも入店待ちのお客さんが待機されています。11:30から並び出して10分くらい待ち、店員さんから呼ばれさっそく店内へ。
座敷席へ案内されると壁に貼られた著名人のサイン色紙の多さにビックリです。また、畳のお座敷で窓からは中庭も見れて、広々とした空間で食事を楽しめます。
レジの脇には、本人の部屋を復元した「太宰治記念館」。当時使用されていた物も展示されているそうです。食後の後にでも興味のある方は、店員さんに声掛けすれば、自由に見学することができます。もちろん無料。
店内の席種レイアウトは、テーブル席、座敷(縁側の座敷)、奥には個室もあり多数集客が可能なくらい店内は広々としています。
食事メニュー
こちらがメニューとなります。麺類やサイドメニュー、ドリンク類とそんなに多くない品揃えですが、一品のこだわり抜いた絶品に味わえることは間違いないでしょう。
やはりなんと言ってもメインは野菜がたっぷり入っている栄養価が高く、味噌仕立ての汁を飲めば体も温まる寒い時期にはピッタリのめん料理ほうとう鍋です。
やはり、お店の入り口に大きく掲げられえた看板に書かれた ”11月上旬の期間限定” の「天然なめこほうとう鍋」を注文。
オーダーから約15分で、注文した料理が提供されました。
器の田舎鍋や杓子が郷土料理を感じさせ、一目でわかる大きいなめこが10個以上使用されています。なめこの間から見える麺はやはりきしめんのような特性のあるうどん麺。
めんと季節の野菜を味噌仕立ての汁で煮込むほうとうは、栄養価が高い点が魅力です。食べすすめていくと、なめこの下にはさまざまな季節の野菜が味わえます。
- カボチャ
- にんじん
- 椎茸
- じゃがいも
- 玉ねぎ
- 白菜
- えのき
- 大根
Date & Access
こちらが、店舗へのアクセスや営業情報ですが、冬季期間の通行規制があるのでご注意ください。
冬季期間のアクセス
旧御坂トンネルから笛吹市や山梨市方面の冬季閉鎖があるので注意してください。(河口湖側の天下茶屋〜国道137号線の区間は通年開放)
Date
- 【営業時間】10:00~17:00
- 【店休日】年中無休 ※冬期は天候により休業することがあります。
- 【電話番号】0555-76-6659
- 【住所】〒401-0304 山梨県南都留郡富士河口湖町河口2739
Social
『天下茶屋本店』さんの「Instagram」アカウントです。是非フォロー&閲覧してみてください。お店側の都合が合えば、訪店した記念に富士山と一緒の風景写真をポストしてくれるかも知れません。
まとめ
歴史を紐解いても今回いただいた山梨の郷土料理ほうとうは、平めんと旬のなめこ、季節の野菜が豊富に含まれたボリューミーな鍋を味わえ、『戦国時代に「甲斐(現在の山梨県)の虎」とも呼ばれた武田信玄が、その効率の高さからほうとうを野戦食として用いていた』と伝えられてきたのも納得の一品でした。
食後は気さくな店主とフロア担当の女性スタッフさんと少し談話しましたが、皆さん気さくな方でとても良い時間を過ごせました。また、人気メニューの ”いもだんご” や ”みそおでん”など、ちょっとした休憩にでも立ち寄られてはいかがでしょうか!?
是非一度、山梨県の郷土料理 “ ほうとう鍋 “ はもちろん、富士山と河口湖の眺望とゆっくりと過ごす時間を堪能してみてください。
次回は、空気が澄んだ真冬にでも体の温まる "ほうとう鍋" と "雪化粧した富士山" また、折を見て訪店したいと思います。