こんにちは。
今回は紹介するのはフルノーマルでもカッコいい、完成度の高いクラシックバイクが、こちらのTRIUMPH(トライアンフ)社の CLASSICSシリーズから「Street Scrambler(ストリートスクランブラー)」です。
2021年型が数量限定の特別仕様車とともに登場し、2021年6月より順次に発売され人気のトライアンフストリートスクランブラーをご紹介します。
「TRIUMPH」とは
トライアンフの誕生は1885年。イギリスでドイツ人のジーグフリード・ベッドマンが貿易会社を興したのが始まり、その社名や経営母体は幾度もの変遷を経ているものの、" Harlery-Davidson " よりも古いオートバイ製造販売会社である。
1902年に誕生した「TRIUMPH(トライアンフ)」は、現存するオートバイメーカーとしては世界最古の歴史を誇る英国ブランドです。
1902年 | ファーストTRIUMPH後にNo. 1として知られるファーストTriumphが生産される。 |
1907年 | 第1回マン島TTで準優勝したジャック・マーシャルがTriumphに乗り優勝。 |
1963年 | 名画『大脱走』の中でバド・イーキンスとスティーブ・マックィーンが1962年型 TR6 650 Trophyに乗り出演する。 |
1967年 | ゲイリー・ニクソンがTiger 100に乗りDaytona 200で優勝。 |
1969年 | マルコム・アップヒルがBonnevilleに乗りProduction TTで優勝。 |
「STREET SCRAMBLER」
「Street Scrambler(ストリートスクランブラー)」は、1963年にボンネビルベースのSCが原点であり、スティーブンマックイーン主演の “ 大脱走 “ で使用されたTR6トロフィーはスクランブラーの原型となっている。
2017年の初期モデルから数えて3代目にあたる新型の登場である。日本では2018年より発売開始されたトライアンフ「Street Scrambler(ストリートスクランブラー)」の2021年型が、同年6月より順次発売されます。
車両の紹介
今回紹介するモデルがこちらの「Street Scrambler(ストリートスクランブラー)」。2021年6月に発売された標準カラーであるダークなお落ち着いたカラーリングでコーディネイトされた「ストーングレイ」。どちらか、グレー色というよりかは、ダークスカイブルーな感じである。
オンロードでもオフロードでも楽しめる、900ccクラスのスクランブラーモデル。そして今回は「TRIUMPH茅ヶ崎店」さんの試乗車を借りて、撮影協力して頂いています。
エンジン | 水冷SOHC並列2気筒 (排出ガス規制Euro5適合) |
総排気量 | 900cc |
最高出力 | 65ps(48kW) / 7,250rpm |
最大トルク | 80Nm / 3,250rpm |
トランスミッション | 5速 |
車体サイズ | 全長2,125×全幅835×全高1,180mm |
車両重量 | 224kg |
主なスペックは以上となり、車両の組み付けについてタイで生産されています。それでは、詳細は実際に実車で紹介していきましょう。
【燃料タンク】
タンクの容量12リットル。
両サイドに「TRIUMPH」のネームロゴがデザインされている。
見ての通り丸々しいタンクなので、タンクバッグの装着も問題ない。
【フューエルキャップ】
キャップの上についてるカバーをスライドさせると、鍵の差し込み口あり施錠式。
【メインシート】
フラットな形状で座面部は裏起毛となっており、乗車及び走行時は滑り難い。
実際の試乗時では、クイックブレーキを掛けたが、ライディングポディションがズレない。
肉厚も充分あり座り心地にも良好。シート高は790㎜。シートは取り外し可能で、シート下にはUSB電源ソケットが搭載されている。
【タンデムシート】
こちらも座面部は裏起毛だが、座面面積がそれ程大きくないので、人が乗るには実用性は欠ける。また、セパレートタイプで取り外し可能。
シート後面には「TRIUMPH」のネームロゴが刻印。
続いては、ハンドル周りと灯火類を見ていきましょう。SW類は至ってシンプルであり、初心者にも優しい装備となっている。
スピードメーターはアナログ式メーター。切替可能なABSとトラクションコントロールを標準装備し、液晶ディスプレイには以下の内容がデジタル表示される。
- ライディングモード(レイン、ロード、オフ)
- 瞬間燃費計
- フュエル残量
- 積算走行距離
- 区間走行距離
- 航続可能距離
時間などの表示機能をもっている。
【フロントブレーキ】
レバー位置の調整が、 " 5段階 " に変えられる。
調整方法としては、前方方向にレバーを引きながら、ダイヤルを回すだけと容易にできる。
数字が大きいほど、レバーの位置が近くなる。
反対に数字が小さいほど、レバーの位置が遠くなる。
【左グリップ & SW①】
- インフォメーションボタン
- ウィンカー(プッシュキャンセル式)
- クラクション
- MODEボタン(ライディングモード)
【左グリップ & SW②】
- HIGH BEAM & LOW BEAM
【クラッチレバー】
レバー位置の調整が、 " 4段階 " に変えられる。
調整方法としては、前方方向にレバーを引きながら、ダイヤルを回すだけと容易にできる。
数字が大きいほど、レバーの位置が近くなる。
反対に数字が小さいほど、レバーの位置が遠くなる。
【ヘッドライト&ウィンカー】
ヘッドライトの中心にはトライアンフの " T " のマーク。
ヘッドライトとフロントウィンカーはハロゲンが使用されいる。
【テールライト&ウィンカー】
テールライトはLED仕様だが、リアウィンカーはハロゲンが使われている。
最後は、下回りを見ていきましょう。一番の特徴のエキゾートパイプとサイレンサーから。
【エキゾートパイプ】
ヒートプロテクターには、樹脂製とアルミ製の2種類が、使用され耐熱性に優れている。
【マフラー①】
スクランブラーならではのアッパマフラー2本出し。長さが1メートルくらいあり、サウンド音も純正とは思えない躍動感あふれる歯切れの良い仕上がりとなっている。(動画参照)
【マフラー②】
上部から見ると、エキパイとサイレンサーが波打ち形状にあるのが分かる。
ライダーのポディショニングを考慮したデザインとなっている。
試乗したが、ヒートプロテクターもあるのでマフラー熱はそんなに感じない。
【エンジン外観】
水冷エンジンだが、エンジンフィンは空冷調を思わせるクラシカルなデザイン形状となっている。
【エンジンオイル】
エキパイの奥を覗くと、エンジンオイルキャップがある。
オイル交換での給油作業やキャップの開閉が難点あるのは否めない。
【ゼッケンプレート】
新しくデザインされたサイドパネルのアルミニウム製ゼッケン。
ボードには「STREET SCRAMBLER」エンボス加工。
【サンプガード(アンダーガード)】
標準の材質は、樹脂製とここは惜しい。小石や岩が接触時は破損する可能性大。標準でもアルミ製で欲しかった。
※トライアンフ純正アクセサリーで、約3万円でアルミ製のサンプガードは販売されている。
【フロントブレーキ】
フロントは、310mm径のシングルブレーキディスク。
キャリパーには『Brembo』製が搭載。
【リアブレーキ】
リアは、255mm径のシングルブレーキディスク。
キャリパーには『Nissin』製が使用。
【フロントタイヤ】
- 「Metzeler Torrance デュアルパーパスタイヤ」
- 110 / 90 - 19
- フロントホイール径を19インチ
- ワイヤースポーク式を使用。
【リアタイヤ】
- 「Metzeler Torrance デュアルパーパスタイヤ」
- 150 / 70 R17
- ワイヤースポーク式を使用。
カラーバリエーション
全てのカラーリングは、先ほど紹介した “アーバングレ “ を含めたこちらの3色となっている。車両価格が低い順から紹介。
ジェットブラック:131万円(消費税10%込み)
アーバングレー:133万6,500円(消費税10%込み)
マットカーキ×マットアイアンストーン:134万9,600円(消費税10%込み)
限定車で世界に775台の「サンドストームリミテッドエディション(サンドストーム×マットストームグレー)」を50台限定で日本市場に導入されたが、既に販売とともに完売してしまった。
【ストリートスクランブラー最新納情報】(2021年10月1日付)
- 『マットカーキ』→来年2月以降
- 『ジェットブラック』→来年4月以降
- 『アーバングレー』→販売終了!!
スタッフさんに確認したところ、『アーバングレー』が販売が終了だそうです。来年度以降のモデルで発売されるニューカラー発表待ちの状況となっている。
なんと、2021年10月26日にトライアンフモーターサイクルズジャパンが特別仕様「ボンネビル ゴールド ライン エディション」として、日本でも発売することを発表した。
マットパシフィックシルバー:税込価格は140万4000円(消費税10%込み)
Date & Access
今回はご協力頂いた「TRIUMPH茅ヶ崎店」さんは、お洒落な店舗に他の試乗車や豊富な展示車も用意されています。皆さんも是非立ち寄って見てください。
【所在地】〒253-0073 神奈川県茅ヶ崎市中島255 【営業時間】10:00〜19:00 【定休日】毎週水曜日、年末年始(12月29日〜1月2日)
バイクや車でのお越しの方は、新湘南バイパスから「茅ヶ崎西IC」を降りて、国道1号線を1㎞ないくらいで、" TRIUMPH " ののぼり旗やヤシの木が立っているお店なので分かりやすいと思います。
まとめ
個性的なスタイリングをもつ最新の2021年モデル「TRIUMPH STREET SCRAMBLER 900」。高品質でありながら価格帯は高過ぎず、オンとオフの道を選ばない走りをたのしめる1台。
アクセルを開けるとレスポンスの良さ、鼓動感が高ぶる歯切れの良いマフラーサウンド、重量224kgと重すぎず、ノーマルながら街乗り、キャンプツーリング、林道どんな道でも答えてくれるオススメのバイクです。
「TRIUMPH」車両の取り扱いディーラーに関しては、神奈川県茅ヶ崎市にある「TRIUMPH茅ヶ崎」さんに訪店した下記記事で、詳しく解説しています。