こんにちは。
今回は、バイクに乗るためのライディングギアとして、国内外に数多くある革ジャンブランドの中で「どれがいいのか!?」「どれが自分に合ってるのか!?」と、行き着いたライダースジャケットについてまとめてみた。
- 人生で1度は着てみたいけど、どのブランドがいいのか!?
- バイク乗りなら1着は持ってたいけど、どれが1番ライディングに適しているのか!?
- 値段もそんなに高くなく、質や機能性が良いものはどれか!?
ライダーなら、この問題に直面した方もたくさんいるでしょう。そんな方に向けて書いたコンテンツとなっています。
選びに選び試着した結果、行き着いたジャケットはこちら。「Schott NYC」U.S LINE からその中でも、東京都内では「Schott Grand Store Tokyo 」のみでの扱いとなる、「Lightweight Fitted Cowhide Motorcycle Jacket STYLE:626」を購入したので紹介しよう。
1913年よりニューヨークにて、Irving Schott(アーヴィン・ショット)とJack Schott(ジャック・ショット)の兄弟がレインコートを作る工場としてスタートさせたSchott(ショット)。なんと2023年は、創立110周年を迎えるAnniversary Year.
Schottが生み出した、世界で初めてフロントジッパーを採用したライダースジャケット『Perfecto』シリーズや星型のスタッズをエポレットに配した『ONESTAR』は、発売から50年以上が経過した今日でも世界中で多くの人々に愛用されている。
ライダースジャケットと言ったらやはり『Schott』、と言ったら定番の”ONESTAR”を試着。袖を通した人なら分かると思いますが、革が硬く購入から数週間はまるで拘束具のように体の自由が奪われ、バイクに乗るだけでストレスとなり疲れてしまいそう。
店員さんのすすめられたライダースジャケットがこちらの「Style #626」。国内でも余り流通していなく、日本向けではないアメリカ本土で製造している現地向けの状態を、そのまま日本に輸入しているそうです。
店頭で試着したのですが、新品なのに革が馴染んでバイクのライディングに実用性を感じた。
商品詳細
NO:7216
COLOR:BLACK
SIZE:L
PRICE:¥109,000+TAX ※アメリカの本土価格は825.00 USD(¥85,234 ※為替レート換算:$1→¥103)
History(歴史)
SchottPerfecto®OneStarの3ポケットのデザインは、1940年代後半にまでさかのぼります。当時、この革製のオートバイのジャケットは、単に「Perfecto®」または「Beckモデル999」(Schott製)と呼ばれていました。小さなコインフラップポケットは、50年代初頭に提供されたカスタムオプションとして始まりました。 1955年までに、このコインポケットは、「Perfecto®OneStar」として知られるこのバイカースタイルのジャケットの標準機能になりました。
マーロン・ブランドがその象徴的な古典映画「乱暴者」で彼のパーフェクト®を着用して、最もクールなものを象徴した後、それは最高のオートバイジャケットであると考えられ、主流の人々の注目を集めました。もともとは「ワンスター」と呼ばれていましたが、50年代半ばに、全米の学校で1年間正式に禁止されました。一部の人々は、この行動が、「ワイルドワン」傾向を持つアメリカの若いレネゲードにとってSchottPerfecto®をさらに望ましいものにするのに役立ったと信じています。教育委員会はそれを燃やしたいと思っていました、そして若い反逆者はそれを買うためにすべてのペニーを節約しました。当時、このジャケットは50ドル近くで販売されていました。これは、ガソリンスタンドの係員が1時間に50セント稼ぐ場合、約100時間の作業に相当します。
Brandoが着用したカスタマイズされた非対称の革製オートバイジャケットは、1950年代の若者にとってなくてはならない反体制のシンボルになりました。このレザージャケットの注文が急増したため、Irving Schottと彼の息子のMelは労働力を増やし、Schottの工場を拡張しました。 1960年代半ばまでに、Perfecto®メンズジャケットも新たなロックンロールムーブメントに追いつきました。繰り返しになりますが、売り上げの増加により、ショットはニュージャージー州パースアンボイのキングストリートにある現在の工場から成長しました。その後、まだニュージャージーにあるいくつかの新しい工場で、ショットは私たち全員のワイルドサイドのためにこの象徴的なアメリカンクラシックバイクジャケットを誇らしげに続けています。
引用元:『Schott N.Y.C』
アメリカの代表的なレザーブランド
ライダースジャケット | 設立 | 本拠地 |
---|---|---|
Schott N.Y.C. | 1913年 | New jersey |
Joseph Buegeleisen Co.(Buco) | 1933年 | Detroit |
Langlitz leathers | 1947年 | Portland |
Bates Leathers | 1951年 | California |
Vanson leathers | 1975年 | Boston |
アメリカでも代表的なライダースジャケットでは、他社に比べ歴史のあるブランドそれが『Schott』。
#626 概要
すべてのPerfecto®レザージャケットと同様に、Schottは入手可能な最高の最高品質のレザーのみを使用しています。他のPerfecto®ジャケットと同じ柔らかく、クロムでなめされ、ドラム染色され、実質的に破壊されない牛革から革パネルを手作業でカットしましたが、皮はわずかに軽量です(2.5〜3オンス)。この革は通気性が良く、素早く簡単に壊れます。日焼けと加工の伝統は、トリートメントやコンディショナーを必要とせずに何年も続くことを保証します。
引用元:『Schott N.Y.C』
ショットは、腋毛のない626を設計し、どこでも見栄えのするクラシックな大胆で合理化された外観にぴったりとフィットします。風を防ぎ、暖かさを増すために、626は非対称のメインジッパー、付属のベルト、ジッパー式の袖口、ジャケットの本体に縫い付けられた耐久性のある綿100%のフランネルの裏地を備えています。バイスイングのバックパネルは、その余分な可動範囲を提供するので、ジャケットに拘束されていると感じることはありません。襟と肩のエポレットは1940年代の伝統的なスタイルでデザインされていますが、ひねりはこれらのエポレットに星がないことです。スナップダウンラペルをよく見ると、スナップがカスタムエンボス加工されていることがわかります。これは、比類のない品質のジャケットをどこまで構築するかを示すもう1つの詳細です。ニッケルメッキ真鍮ハードウェアは、一生続くように構築されたこの時代を超越したアメリカ製のクラシックを完成させます。
特徴
- 26インチ丈のモトスタイルのジャケット
- クロムなめし、ドラム染め、軽量(2.5 – 3オンス)牛革
- 追加の暖かさと保護のための非対称のメインジッパーパターン
- 耐久性のあるニッケルメッキ真鍮ハードウェア
- ラペル、襟、肩章をスナップダウンスターなし
- カスタムエンボス加工された「SCHOTT」スナップ面
- 袖口に付いたジッパー式袖口
- 可動範囲を拡大するためのBi-swing back panels
- バックル留めとスナップ付きの付属ベルト
- 3つの外側のジッパー式ポケットと小さなコインフラップポケット
- 胸ポケットの内側にレザーをトリミング
- 綿100%のフランネル裏地
- 米国産
モデルは6'1 "、体重175ポンド、胸囲37"、着用サイズはミディアムです。(185.42 セン79.38 キロ)
光沢感が強く、とてもしなやかなCOWHIDEを使用。ヴィンテージ感のあるライニングは、ファッション性も高く、他のモデルにはない独特の存在感を放っております。
【エポレット】
もとは装備品を固定したり、階級章を付けたりする目的で軍服に装備されていたエポレット。
【スナップ】
カスタムエンボス加工された「SCHOTT」全7箇所。
・エポレット左右:2箇所
・襟左右:4箇所
・コインポケット:1箇所
【アクションプリーツ】
腕の可動域を増やし、ライディングポジションを取りやすくするよう、腕の付け根にプリーツが設けられている。
【キドニーパッド】
キドニーとは肝臓の意。未舗装道路を走る際など、バイクの振動から腰を守るため装備されるパッド。
【ベルト】
スナップ付きのバックル留めが付属されているため、垂れ下がりによるタンクへの干渉を防ぐ。
【ライニング(裏地)】
胴体部分:起毛フランネルチェック柄生地。保温性が高いことや着心地が軽いことなどがあげられる。
袖部分:袖の裏地にはサテンレーヨンが使用され、どんなインナーにも腕が通し易くなっている。
【品質表示】
・GENUINE COWHIDE LEATHER(純正牛革)
・BODY LINING:100% COTTON(身頃裏地:コットン 100%)
・SLEEVE LINING:100% POLYESTER(袖裏:ポリエステル 100%)
Schottから見た#626とは
Schott NYCは、このセミアニリン牛革を使用して、革のジャケットまたは「セカンドスキン」が要素に抵抗するのを助けます。オートバイのジャケットは、それを着ている人と同じくらい丈夫である必要があります。クラシックなバイクに乗っているときや街に出ているときは、防汚性と保護機能の両方のメリットを享受できます。
引用元:『Schott N.Y.C』
風を防ぎ暖かさを増すために、626は付属のベルト、ジッパー式袖口、ジャケットの本体に縫い付けられた耐久性のある綿100%のフランネルの裏地を備えています。ニッケルメッキ真鍮ハードウェアは、一生続くように構築されたこの時代を超越したアメリカ製のクラシックを完成させます。
50年代に使用されたのと同じ伝統で、熟練した労働者が626の各パネルを手作業でカットしました。
Schottは、元のカスタムスタイルに合わせて、このジャケットを他のジャケットよりもタイトにフィットさせ、クラシックで大胆で合理的な外観に仕上げました。
サイズ図と測定値を注意深くチェックして、最適なものを決定することをお勧めします。SchottPerfecto®モデル#626は、米国で誇らしげに製造されています。
お客様は、当社のジャケットの品質と構造が比類のないものであることを知っています。私たちが使用する太い糸から、クラフトを行う強いアメリカの手まで。
私たちは、古いスタイルの革製の薬のボールと同じ不滅の基準で革製のオートバイのジャケットを作ります。最高である100年以上は、ショットブラザーズが私たちが作るすべてのジャケットの後ろに立っているというあなたの保証です。
補足(用語集)
牛革の種類
一口に「牛革」と言っても、牛の年齢や性別によって呼び方が変わる。
- 牛の胎児の革「ハラコ」
- 生後6ヶ月以内の子牛革「カーフ」
- 生後6ヶ月〜2年くらいの牛革「キップ」
- 生後2年以上経った去勢済みのオス牛の革「ステアハイド」
- 生後2年以上で出産経験のあるメス牛の革「カウハイド」←STYLE:626はこちら
- 生後3年以上で去勢されていないオス牛の革「ブルハイド」
- 肉厚でワイルドなシボ感のステアハイドは人気が高い。
鞣し(なめし)
「皮」を「革」にする作業。(動物の皮から不要なタンパク質や脂肪などを取り除き、腐らないように科学的に処理すること)
クロム鞣し
鞣し剤に塩基性硫酸クロームを使う方法。現在皮革産業で主流となっている。←STYLE:626はこちら
特徴:仕上がった革は滑らかな美しい銀面。耐熱性、発色の良さ、しなやかさに優れている。水に強い。経年劣化しにくい。軽く伸縮性がある。
タンニン鞣し
草や木などの天然植物のエキスから抽出した植物タンニン剤を用いた鞣し方法。
紀元前から続いている鞣し方法の一つで、古くは鞣皮力のある植物の樹皮や幹、葉や実などを粉砕して皮と共に桶の中に水に浸して鞣した。
特徴:ナチュラルな仕上り。ハードな手触り。水に弱い。経年劣化しやすい。
アニリン(染料)仕上げ
STYLE:626はこちら
水に溶ける性質があり、革の中に染み込んで繊維を染め上げる。
染色した革に顔料を含まず、合成染料と主にタンパク系のバインダーからなる塗料を用いて、染色した革を仕上げる。透明感のある塗膜であるため、革本来の銀面の特長が生かされるので傷のない高品質の生地に適用される。
この方法で仕上げた革をアニリン革と呼ぶ。塗膜の耐久性がやや低く、取り扱いに注意が必要である。
顔料仕上げ
水に溶けない塗料を吹き付け革表皮にコーティングする方法。塗膜の厚さは比較的厚く、耐久性が良好である。
最後に
大切なのは、「いい革ジャン」を選ぶのではなく「気に入った革ジャン」を選ぶこと。
参照元:革ジャン教科書
名言です。確かにいい革ジャンはたくさんありますが、そうではなく自尊心を大事にする。バイクと同じで自分がこれが好きでこれに乗りたいから乗るのと同じで、「革ジャンも着たいものを着る」
実際お店に行って、見て、触って、試着して、みたり、ピンときた革ジャン”インスピレーション”感じたり、それでもたくさんあるブランドから迷うという方は、ライディングなのかファッションなのか目的に合わせ選びましょう。
例として、バイクに乗るための用途を条件出しして、革ジャン選びをオススメすます。 ライディング用のジャケットの用途を条件だしした例です。
「条件と(用途&理由)」
- アメリカンタイプのライダースジャケット(バイクとライディングギアーの統一感)
- Wライダース(見た目かっこいい。首元からの外風の侵入を防ぐ。)
- 牛革(強度が高く、真冬でも着て走れる)
- クローム鞣し(雨にも強い。軽く伸縮性がある。経年劣化しにくい。)
- ライニングはフランネル(保温性が高い)
- ベルト付き(ジャケット裾からの外風の侵入を防ぐ)
- スナップ付きバックル留め(未使用時のベルトバックルは垂れ下がるのが邪魔になる)
- アクションプリーツ(腕の可動域を増やし、ライディングポジションを取りやすくする)
- ジッパー式袖口(袖口からの外風の侵入を防ぐ)
- 内ポケットある仕様(長財布収納)
- 3つの外側のジッパー式ポケット(サングラス等収納)
- 小さなコインフラップポケット(Bluetooth イヤホン収納)
- コストパフォーマンスが良い革ジャン(値段をおさえた質の良いもの→Schott)
- MADE IN U.S.A(Schott)
購入して2ヶ月ですが、育てた革ジャンのエイジング(経年劣化)がこちら。