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【ショット】RANCHERシリーズから久しぶりの新作”538 MECHANIC JACKET”

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こんにちは。

ライダースジャケットと言えばやはり「Schott」。

「King of the Riders Jacket」との呼び声も高いSchottはレザージャケットの元祖であるだけではなく、世界で初めてフロントジッパー型のライダースジャケットを製作したことで知られる老舗ファッションブランド。

1913年よりニューヨークにて、Irving Schott(アーヴィン・ショット)とJack Schott(ジャック・ショット)の兄弟がレインコートを作る工場としてスタートさせたSchott(ショット)。

そんな中でアーヴィンとジャックは1928年に革新的な商品を世に送り出した。それが名作”Schott Perfecto”シリーズ。

この"Perfecto"は"完全"という意味から名づけられたわけではなく、当時アーヴィンが好んで吸っていた魚雷型の葉巻から着想を得て名づけられた。

Schottが世界に名を馳せるきっかけとなったのが、1950年代に発表された定番のモデル”ONESTAR”。

星形のスタッズが肩に光るこのライダースはバイカーから人気に火がつき、ラモーンズやセックス・ピストルズといった多くのロックミュージシャンを虜にするなど、ブランドを代表する定番モデル。

バイカー必需アイテムの先駆けとなり、音楽関係やストリートファッションにまで溶け込んだライザースジャケットを世界に発信し続けている。

Schottが生み出した、世界で初めてフロントジッパーを採用したライダースジャケット『Perfecto』シリーズや星型のスタッズをエポレットに配した『ONESTAR』は、発売から50年以上が経過した今日でも世界中で多くの人々に愛用されている。

また、今の時代もバイカーに重宝しているショットのライダーズジャケット。

新品の袖を通した人なら分かると思うが、牛革は硬く購入から数週間はまるで拘束具のように体の自由が奪われ、バイクに乗るだけで疲れてしまいそう。

しかし、ショットには先見の明がありライダースジャケットの機能性や実用性、今も尚変わることのないデザイン性などを世に生み出し、不易流行の理念を持ちつつも卓越した技術は進化し続け現在に至っている。

  • 常に受ける走行風や転倒時の身を守るオールレザー素材
  • ライディング時の姿勢を考慮したフロントの斜めジッパー
  • 腎臓を保護する目的のキドニーパッド
  • 外気から走行風の侵入を防ぐ遮風性の高めたカフスジッパー、ウエストベルト
  • 小物が落下しないようジッパー付きポケット
  • 肩の可動域を広げたアクションプリーツ

なんと今年(2024年)は、創立111周年を迎えるAnniversary Year

1世紀を超える歴史を持つアメリカ発の老舗ファッションブランド「Schott(ショット)」。

ショットのライダースも勿論だが、今回は久しぶりに国内販売された”RANCHER”シリーズから、#538 MECHANIC JACKET(メカニックジャケット)をご紹介します。



SchottPerfecto®OneStarの3ポケットのデザインは、1940年代後半にまでさかのぼります。当時、この革製のオートバイのジャケットは、単に「Perfecto®」または「Beckモデル999」(Schott製)と呼ばれていました。
小さなコインフラップポケットは、50年代初頭に提供されたカスタムオプションとして始まりました。 1955年までに、このコインポケットは、「Perfecto®OneStar」として知られるこのバイカースタイルのジャケットの標準機能になりました。

マーロン・ブランドがその象徴的な古典映画「乱暴者」で彼のパーフェクト®を着用して、最もクールなものを象徴した後、それは最高のオートバイジャケットであると考えられ、主流の人々の注目を集めました。
もともとは「ワンスター」と呼ばれていましたが、50年代半ばに、全米の学校で1年間正式に禁止されました。一部の人々は、この行動が、「ワイルドワン」傾向を持つアメリカの若いレネゲードにとってSchottPerfecto®をさらに望ましいものにするのに役立ったと信じています。教育委員会はそれを燃やしたいと思っていました、そして若い反逆者はそれを買うためにすべてのペニーを節約しました。
当時、このジャケットは50ドル近くで販売されていました。これは、ガソリンスタンドの係員が1時間に50セント稼ぐ場合、約100時間の作業に相当します。

Brandoが着用したカスタマイズされた非対称の革製オートバイジャケットは、1950年代の若者にとってなくてはならない反体制のシンボルになりました。このレザージャケットの注文が急増したため、Irving Schottと彼の息子のMelは労働力を増やし、Schottの工場を拡張しました。
1960年代半ばまでに、Perfecto®メンズジャケットも新たなロックンロールムーブメントに追いつきました。繰り返しになりますが、売り上げの増加により、ショットはニュージャージー州パースアンボイのキングストリートにある現在の工場から成長しました。

その後、まだニュージャージーにあるいくつかの新しい工場で、ショットは私たち全員のワイルドサイドのためにこの象徴的なアメリカンクラシックバイクジャケットを誇らしげに続けています。

引用元:『Schott N.Y.C



ライダースジャケット設立本拠地
Lewis Leathers1892年London
Schott N.Y.C.1913年New jersey
Joseph Buegeleisen Co.(Buco)1933年Detroit
KADOYA1935年Tokyo
Langlitz leathers1947年Portland
Bates Leathers1951年California
Vanson leathers1975年Boston

アメリカを代表するショットの他にもロンドン発祥と言えばロンジャンの帝王「Lewis Leathers」。日本最古の革ジャンメーカーは浅草発祥の「KADOYA(カドヤ)」。など誰もが知る世界の人気レザーブランドは今でも歴史を重ね続けている。



今回、数多くのショットアイテムから筆者が一目置くのは、”RANCHER”シリーズのレザージャケット。

ショットライダースは一着以上は所有しているという方は、どんなシーンに於いてもサッと着れる汎用性に優れたジャケットがこちら。

#538の詳細や試着したインプレッションをご紹介します。

『出典元:Schott.N.Y.C』
商品名Nubuck Cowhide Mechanic's Jacket
スタイル538
カラーBROWN
サイズS / M / L / XL / 2XL
本体価格¥ 159,500(税込)
生産国Made in U.S.A

SIZE胸囲着丈肩幅袖丈
S106 cm64 cm44 cm64.5 cm
M113 cm64 cm46.5 cm64.5 cm
L123 cm66.5 cm49.5 cm67.5 cm
XL130 cm67 cm51.5 cm68.5 cm




『538 MECHANIC JACKET(Front)』

DETAILS

  • 背面長 25 インチ(=63.5cm)
  • 表面セミヌバックカウハイド(革の表面をヤスリがけして起毛加工した牛革)
  • 金属製ドーナツ型脚付きボタン
  • ポケット口に飾りの口布のついたスリット・ポケット
  • 手にしただけでレザー含まれたオイルに匂いはハマる

ヌバックとスウェードの違い

  • スウェード(ラフアウト):革の裏面(床面)をサンドペーパーなどで起毛させたレザー。
  • ヌバック:革の表面(銀面)をサンドペーパーなどで起毛させたレザー。


『538 MECHANIC JACKET(Collar)』

DETAILS

  • ウエストアジャスターやシンチバックなどのアジャスター機構無しのシンプルなジャケット
  • 所々にある微小なスレ感は、ヌバックならではの表情

『538 MECHANIC JACKET(Collar)』

DETAILS

  • 襟部分はゴートスキン(山羊革)
  • 配色はメイン部ブラウンを対照的に襟元はダークブラウンでアクセント
  • 襟は小さめ、立てて着用してもシルエットが決まる

DETAILS

  • 胸ポケットジッパーに引き手はボールチェーン
  • ステッチのディテールが施された下部の斜めシングル ウェルト ポケット
  • 合計4つのポケットは、収納性が高い

DETAILS

  • 前・牛見頃の裏地にはコットンシャンブレー
  • 裏地にはコットン 100%、袖部の裏地にはポリエステル 100%
  • 左の裏側にスリットポケットはあると便利

DETAILS

  • オイルを含んでいるので新品で着やすく、腕曲げは柔らかくすぐ馴染む
  • 袖口は金属製ドーナツボタン1つのみ
  • 切りっぱなしのオープンカフス

『538 MECHANIC JACKET(LABEL)』

DETAILS

  • ”RANCHER”(直訳すると”牧場主”)シリーズラベル
  • サイズタグと製造国(アメリカ)タグ縫い付け
  • "IMPORTED MATERIALS"(材料輸入品)
ラベル(通称)年代ラベルデザイン
Black/Green "Rancher by Schott Bros."
(黒タグ、ロデオタグ)
1960年代後半〜1970年代前半黒生地に金の文字”RANCHER”、緑色のロデオが刺繍
White "Rancher by Schott
Bros.
"
(白タグ、ホワイトタグ)
1970年代白生地に小枝のフォントで”RANCHER”、
”by Schott Bros”
Cream "Rancher by Schott
N.Y.C.
"
(クリームタグ)
1980年代白生地に小枝のフォントで”RANCHER”、
”by Schott N.Y.C.”



今回、撮影にご協力頂いた埼玉県富士見市”ららぽーと富士見”複合施設内にあるショット直営店「Schott LaLaport FUJIMI」。

お店を目の前にすれば、この光景は革ジャン好きには圧巻の一言。

東京にある旗艦店Schott Grand Store TOKYOに引けを取らない品揃え。

613、618、603、641、ファラオコート、Gジャンタイプ、カバーオールなど全て取り上げたらキリが無い人気のラインナップ。

店内の物色をひと段落した後は、奥にあるソファーに座り全ての革ジャンを眺められる至福の時間を過ごせる。

新作の入荷情報やイベント情報は、Schott HPやInstagramから随時配信されているので、是非フォロー&チェックしてみて下さい。

Schott ONLINE STORE』での商品購入も可能。実際にお訪れ、お店雰囲気や商品の試着など堪能してほしい。

  • 【営業時間】 OPEN 10:00 〜 CLOSE 21:00
  • 【休店日】 無休 (年末年始に伴い営業時間を一部変更)
  • 【住所】 〒354-8560埼玉県富士見市山室1丁目1313番 ららぽーと富士見2F
  • 【電話番号】049-265-5855

   2024年 12/30(月)10:00〜21:00、12/31(火)10:00〜19:00
2025年 1/1(水)10:00〜20:00、1/2(木)10:00〜21:00
以降通常営業






今年(2024年)111周年を迎えたショットだが1世紀を超えるアメリカ老舗ブランド。

たくさんあるレザーブランドある中で、" なぜショットなのか? "

ここで革ジャン選びのポイントは、”高額で良質な革ジャン”は世に多く出回っているが、決め手は自尊心を大事にしたい。

バイクや車選びと同じで自分がこれが好きで”これに乗りたいから乗る”感覚と同じで、革ジャンも着たいものを着る

ショットの豊富なラインナップには必ずしも誰もが心を揺さぶられる名作がある。

大切なのは、「いい革ジャン」を選ぶのではなく「自分の気に入った革ジャン」を選ぶこと。

革ジャン界隈でよく耳にするのは革ジャンの沼にハマり、各ブランドのモノが着たくなるが結局は、”Schottに始まりSchottで終わる”。

安い買い物ではないので、お近くのショットストアに足を運び、見て、触って、試着しインスピレーションを感じ、着たい革ジャンを選んで欲しい。

そこには、ただショットの商品を買うだけではなく、”100年以上培ったショットの歴史を手に”して、20年、30年と長い人生をショットの革ジャンと共に歩んで欲しい。


最後まで今回の記事を読んでいただきありがとうございます。

ここで悲報となるお知らせです。

2025年4月1日〜ショット全てのラインアップが価格改定の情報を入手しました。

事実を確かめるべく、ショット直営の数店舗に確認を取ったところ情報は間違いないようです。

価格の上がり幅は、3万〜8万円とレンジは広くモデルによって異なるそうです。

現在の在庫品に関しては、値段の据え置きはなく4月1日から全体ラインナップが総上げとなるそうです。

例えば、Schott代名詞 ”#613 ONESTAR などのMADE IN U.S.A品”は、3万の値上がりが確実だとか。

その他モデルについては、現時点では詳細な情報はなくムートンなどが3万円以上を予定しているとこのこと。

ショットの革ジャンに限らず、ブーツやバッグなどの革製品は、ここ数年レザーブランドに追い打ちをかける価格改定。

やはり値上げの主な原因としては、人件費、輸送費の上昇に伴う原皮の原価高騰。

ブランド側も利益目的での価格改定ではなく、価格高騰の波には逆らえず、また企業努力も窮地のなか“やむを得ず値上げに踏み切る”というのが現状なのでしょう。

筆者の予想では、全部のブランドというわけではありませんが、まだしばらくレザー製品の値上げの波は止まらないでしょう。

他のレザーブランドの中でも、手を出しやすい価格設定であった「Schott」が、今回の値上げはファンにとって大きな節目を予感させる。

2025年の年明け、年頭において改訂前の駆け込み需要が高まることは確実、あとは詳細をオフィシャルで待つ年明けとなりそうです。


SchottのUSEDやヴィンテージ革ジャンに興味ある方は、是非こちらのお店をオススメします。

埼玉県は川口市にあるヴィンテージ革ジャンの名店「Sons of Liberty(サンズオブリバティー)」へ。

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