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【埼玉県川口】アメリカを愛したヴィンテージ革ジャンの名店「サンズオブリバティー」

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こんにちは。

昨今、旧いアメ車やヴィンテージハーレー、旧型の国産バイクなどは年々希少性を高めている。

ストリートファッションやアメカジ界隈でも、ヴィンテージクロージングの価格も高騰している。

昔から市場価値が衰えることのないリーバイス、チャンピオンリザーブウィーブなど、最近ではバンドTやムービーTまでもがあり得ない値が付いている。

そのひとつとして、”ヴィンテージ革ジャン”も市場価値が値上がり傾向にある。

アメジャン(アメリカスタイルの革ジャン)の代名詞といえばやはり”Schott”。

革ジャン素人から玄人まで誰もが一着は持っているはず。

革ジャンの沼に一旦はハマり各ブランドのモノが着たくなるが結局は、”Schottに始まりSchottで終わる”とまで言われる。

今回の教えたくないけど教えたい店は埼玉県川口市になんと、Schottの日本代理店のディレクター経歴を持つオーナーが昨年オープン。

ヴィンテージの革ジャンを取り扱う『Sons of Liberty(サンズオブリバティー)』にお邪魔したのでご紹介します。

『Sons of Liberty店舗外観』

勢い余って開店前に到着してしまうと、革ジャンにハット姿、その横には愛犬のオレオともに歩く飯塚さんは何とも和やかに出勤。

Sons of Liberty』のオーナーである飯塚さんは栃木県出身。

10代からアメリカのカルチャーにのめり込んでいき中田商会から上野商店へ、そしてSchott日本代理店のディレクターを務めあげる。

現在では、SchottやVANSONのユーズドジャケットを取り扱うショップ『Sons of Liberty』を2023年9月15日、埼玉県川口市に堂々オープン。

今年の9月には1周年を記念して、飯塚さんの繋がりのある方々がお店に集結。

一周年記念イベントでは、ショップ前や隣のコインパーキングにバイクやアメ車などが勢揃いしている様子がお店のInstagramにポストされている。



では早速、最高な出逢い求め店内を物色したので紹介していきましょう。

まず、店内をゆっくりと物色したい、オーナーとの会話を楽しみたい方は平日の訪店をお勧めします。

その理由は、店内にある一点一点の革ジャンを説明してくれる飯塚さん。そのほかに人生経験が豊富なので世間話などをしているとあっという間に時間が過ぎてしまう。

Sons of Liberty(革ジャン吊しラック)
『Sons of Liberty(革ジャン吊しラック)』

入店するやいなや、店内のパイプラックには所狭しとSchottやVANSONの銘品が豊富な品揃えで出迎えてくれる。

ヴィンテージの中でもやはり常に人気の高いサボテンタグやリボンタグは売り切れ状態。

ほぼ全ての商品は、Schott(上野商会)時代に、アメリカ本国とのパイプもあり現地から確かな品質の革ジャンを仕入れている。

飯塚さんに聞けばおすすめアイテムや、一つ一つの商品ついて詳しいことは細かく教えてくる。

また、購入だけでなく買い取りも可能。先日もお客さんの持ち込み革ジャン下取り、新しい革ジャンを買い替えたお客さんもいる。

飯塚さんの経験と人脈があっての、こちらの品揃えここでの一生モノと言われるレザーアイテムに出会えるかもしれない。

記事の中盤に、多数にある革ジャンの中から、筆者がオススメする革ジャンを数店ご紹介します。

そして、バックヤードの入り口もレザー素材のカーテン、レールに吊るされてるのは飯塚さんの私物革ジャン。

Sons of Liberty(ショット製レザーカーテン)
『Sons of Liberty(ショット製レザーカーテン)』

バックヤードのレザーカーテンはなんと、Schott副社長Jason(ジェイソン)さんがお店の開店祝いにプレゼントされた品。

長年仕事を通じまた、プライベートの付き合いがある仲だからこそSchott愛の繋がりとなる証。

現在、店内に保管されている飯塚さんの愛車「HD 1980 ワイドグライド」。

先日も数台で仲間と茨城まで走りに行く現役のライダー。

バイクのメンテナンスは、東京都北区にあるバイクショップULTIMATE CYCLE(アルティメット サイクル)。

年代物のハーレーを修理からカスタムまで熟練されたオーナーのトキさんが経営するバイクショップ。

飯塚さんが呼ぶトキさんとは、昔かからの長い付き合いだからこそ安心してバイクを預けられるお店だそうです。

話が少し脱線しますが、つい先日にハーレー乗りが待ちに待ったバイク映画が11月29日に公開されました。

日本国内の首都圏や地方都市を中心とした劇場、61箇所のみで公開されたバイククラブ映画”THE BIKERIDERS”。

1960年代シカゴのバイクライダーズ”VANDALS(ヴァンダルズ)”をストーリーを映画化され、当時のシカゴの景観や文化、もちろんバイク、革ジャンなど、アメリカの情景を奮い立たせる映画となっている。

その原案となるのが、写真家ダニー・ライアンによるバイクライダーの日常を描写した、バイカーたちのライフスタイルを撮影したドキュメンタリーフォトブック。

そのフォトブック内にある一枚の写真に、某お店のカウンターを模製して再現されたのがSons of Libertyの奥にあるカウンター。

店内にある一つ一つを紐解いていくとアメリカンカルチャーに繋がっているところは面白い。

映画をご覧になっていない方はAEON MALL川口で上映されているので、映画館とSons of Libertyに出向いてアメリカを堪能してください。

 

早速、まず一つ目にご紹介する、2024年最後となる本国から仕入れてたばかりのこちらの革ジャン。

ヴィンテージ好きなら誰でも欲しがる 60年代の”Bull & Cactus Label”(通称:サボテンタグ)のONESTAR

こちらの記事が投稿されている頃には、もうすでに売り切れているでしょう。

およそ60年以上の時を超えた代物でありながら、程良いエイジングとハイクオリティーな一品。

着用や鑑賞用としても最高な代物、サイズがジャストの方にはマストバイアイテム。

STYLE613
SIZE44
PRICE価格設定中

こちらの626モデルは筆者も所有している革ジャン。クロム鞣し、ドラム染色された、柔らかい牛革レザーの重量2.5 ~ 3オンス。

すぐに馴染みやすいのが特徴で、可塑性の特徴があるため自分の腕や肩など動作などに変化していくので育てがいのある革ジャン。

こちらはアメリカ本国での販売している商品であり、稀に日本でも並行輸入し販売されている。

タグも本国仕様となり、サイズも英語表記。

こちらのポイントはバックに、“JUST GIVE ME SOME TRUTH”直訳すると(真実を教えろ)、といったメッセージペイントが施されこれぞアメリカ。

STYLE626
SIZEM
PRICE¥108,900



こちらのSchottシングルレザーもオススメした代物。フロントは一見普通な見えるシングルフォルムだが、、、。

バックにはエイジング感を出したハンドペイントの星条旗が描かれ、そこにペンキを散らせた。アメリカ国旗カラー3色の配色がいちいちお洒落。

STYLE654
SIZEM
PRICE¥108,900(TAX IN)

Schottの革ジャンの襟元にある過去のラベルを振り返ってみる。

ラベル(通称)年代ラベルデザイン
Horsehide Label
(馬タグ)
1950年後半〜1960年代中頃黒生地に馬の頭部が刺繍
Ribbon Label
(リボンタグ)
1950年後半〜1960年代黒生地に”PERFECT”白リボン
Bull & Cactus Label
(サボテンタグ、黒牛タグ、黒サボテンタグ)
1960年代後半~1970年代前半黒生地に牛やサボテンがデザイン刺繍(本体のタグ下にサイズタグのみ)
Bull Label
(牛タグ前期)
1970年代前半~1970年代後半白生地に”PERFECT”黄色タスキ、”by Schott Bros”(サイズタグのみ)
Bull Label
(牛タグ後期)
1980年代前半~1980年代中頃白生地に”PERFECT”黄色タスキ、”by Schott N.Y.C”(清浄機タグとサイズタグ)
Motorcycle Label
(バイカータグ前期)
1980年代中頃~1980年代後半白生地に”PERFECT”黄色タスキ、”by Schott N.Y.C”(星条旗とサイズ)ライダーは黒の革ジャンにバイクはカール仕様
Motorcycle Label
(バイカータグ後期)
1980年代後半~1990年代白生地に”PERFECT”黄色タスキ、”by Schott N.Y.C”(星条旗とサイズ)ライダーは全身黄色のつなぎ服
Emblem Label
(エンブレムタグ)
日本 現行モデル黒生地に白字の”Schott”に、赤と黄色のエンブレム
USA本国 現行モデル黒生地にグレー”Schott”



こちらもSchottと共にアメリカを代表するブランド「VANSON」。

重厚感のあるフォルム、他の追随を許さない圧倒的な存在感、黒の牛革にゴールドに燻み輝くのベルトバックルやスナップボタン、ジッパーの真鍮パーツが最大の魅力。

こちらは、「VANSON」を代表する一作ダブルライダースジャケットC2。その他にもベストも販売されている。

STYLEC2
SIZE38
PRICE¥129,800

その他にも、レザーパンツやショップオリジナルのキャップ、シャツ類も販売されている。革ジャンのインナーにもTシャツやロングTに是非1枚。



外環から県道35号線(産業道路)蕨駅入口の信号をAEON MALL川口前川店方面に曲がるとAEON MALL目の前に位置する。

  • 【営業時間】 OPEN 12:00 〜 CLOSE 19:30
  • 【休店日】 水曜日
  • 【住所】 埼玉県川口市南前川2-5-6
  • 【電話番号】048-424-2687
  • 電車の場合:JR京浜東北線 蕨駅東口からイオンモール行きバス終点下車
  • 車でお越しの場合:外環川口西インターより約5分(駐車場は隣にあるコインパーキングをご利用ください)



遠方の方は、新作の入荷情報やイベント情報は、お店のHPやInstagramから随時配信されているので、是非フォロー&チェックしてみて下さい。

Sons of Liberty』では、オンラインでの商品購入も可能。是非一度は実際に訪れお店や商品の雰囲気を感じてほしい。



入店時には開業した経緯や革ジャン関する話を交えていたが、最後は人生の経験談やアドバイスなど濃厚な時間を過ごすことができた一日となっていた。

またアメリカカルチャーをイメージした店舗にある一つ一つの什器に思い入れがあり四方山話に花が咲いた。

その一つの什器から、飯塚さんがアメリカでのバイク事故に遭ってことを語ってくれた。

バイクとレザーは、いつの時代になっても切っても切り離せない関係にある事実の話。

昔にバイク仲間とアメリカのカリフォルニア州にあるデス・ヴァレー付近をバイクキャンプしていたが不運にもツーリング中に事故に遭ってしまう。

ドクターヘリで病院に緊急搬送、早急に出術となったがその際に着用している衣服が脱がせることのできない。

否応なしにレザーベストのショルダー部分とブーツのタンを切られてしまう。

そんな生死を境目にいながらも、本人は”大事なベストとブーツは切らないで欲しい”と医師に伝えたという。

帰国後、切断されたベストとブーツはリペアされ、今でも身体を守ってくれた一生モノとして大事に店頭に飾られている。

やはりバイク乗りはバイクイコールレザー。

見た目のカッコ良さもあるが、それ以上に自分の身を守ってくれるバイクギアーとしても欠かせない存在と再認識させられた。

人生経験豊富な飯塚さんだから、バイク、革ジャン、相談事まで色々なお話もできるのも店舗に足を運ぶ甲斐がある。

厳選された確かなヴィンテージの革ジャンも一つ一つ説明してくれる『Sons of Liberty』で人生を共に歩む革ジャンに出会える瞬間を楽しみに伺ってみてほしい。

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