こんにちは。
アメリカ好きのライダーなら一度は乗りたいHarley-Davidson。
やはり、漢なら憧れる歴代のヴィンテージハーレーを乗りたい気持ちはいつまでも変わらない。
昨今では、ヴィンテージハーレーを乗りこなす女性ライダーも増え続けています。
そんな現在から遡ること約半世紀以上も前となる憧憬のアメリカンカルチャー、流行りではなくカルチャーとしての人気は止まることはない。
アメリカンのバイクや旧車、ファッション、家具など、あらゆるカテゴリーに於いても人々の心を掴み続けています。
ヴィンテージハーレーでもチョッパーやカスタムが人気を博するなかで、オリジナルを好む方もいらっしゃると思います。
どちらにしてもビビッときたバイクを手にして自分だけの愛機にしたい、そんな年代のオリジナルハーレーをお探しのライダー必見。
しかし、時代の背景から経済的にも入手にすることが困難を極めるヴィンテージハーレー。
年代もののハーレーといえど、経年し乗っていればやはり消耗品は劣化してくる。
当時の開発や技術的な所は現代より落ちていることは事実であり、やはり故障やトラブル問題となる不安が付きまとうのは否めない。
そんな不安や心配を払拭するのが、今回ご紹介するオリジナルな年代ハーレーを関西圏でもトップクラスの在庫数をもつ、大阪府高槻市にあるヴィンテージハーレーショップ『米国産鉄馬専門店 鼓動館』。
豊富に揃ったFL・XL・FXの車種、年式、カラーバリエーションまで、全てが集約したショップ。
最高なバイクに出逢いを求めお店に足を運んでみたので紹介します。

Exterior
なんと2025年3月に開業20周年を迎える『米国産鉄馬専門店 鼓動館』さん。
国道171号線沿いに佇む大きな三角屋根の外観は倉庫を改装した店舗のようだが、チャコールグレーの色褪せたモダンな感じが、アメリカのカウントリー風な納屋のような佇まい。
来客用の駐車場は店舗前に、普通車4〜5台分、バイクが10台以上は置ける駐車スペースが設けられています。

主に取り扱われている販売車両は、ショベル・アイアンショベル・エボ。
その中でも、厳選された拘ったオリジナルの車両が豊富に取り扱われています。
- 1909年:ATMOSPHERIC V-TWIN
- 1911~1929年:F-HEAD
- 1929~1973年:FLAT HEAD(フラットヘッド)
- 1936〜1947年:KNUCKLE HEAD(ナックルヘッド)
- 1948〜1965年:PAN HEAD(パンヘッド)
- 1966〜1969年:EARLY SHOVEL HEAD(アーリーショベル)
- 1970〜1983年:LATE SHOVEL HEAD(レイトショベル・コーンショベル)
- 1957〜1983年:(アイアンショベル)スポーツスター
- 1984〜1999年:EVOLUTION(エボリューション)
- 1999〜2017年:TWINCAM(ツインカム)
- 2017〜現在:Milwaukee-Eight(ミルウォーキーエイト)
- 2019年~現在:LIVEWIRE(ライブワイヤー)
- 2021〜現在:Revolution Max(レボリューションマックス)水冷エンジン

Store Interior
それでは入店と、入口の扉を開けた瞬間ヴィンテージハーレー好きなら、これは終日レベルで楽しめると直感するはず。
とにかく店舗のショースペース全体の隅々まで、綺麗に並べられたヴィンテージハーレー。
1台1台を紹介したいとこですが今回は、お店の全体的な雰囲気をご紹介します。
Shovel 車両
店舗内に入って左側には、ショベルを搭載した車両が展示され、当時のFX・FL・XLのラインナップがほぼ揃っている。

EVO 車両
お店の店名にもなるほどの”鼓動感”が楽しめる歴代エンジンはショベルともう一つが”エボリューション”。
店舗内に入って右側に並べられているのは、スプリンガーシリーズやファットボーイなど多数取り扱ってます。
代表の息子さんの御好意により、エンジンをオーバーホール作業の最中に、奥にあるピット(整備エリア)も案内していただきました。
他の整備スタッフさんもまさにFLを納車前の整備中。
こちらのHP上では、整備作業の手順を紹介しています。
- 電装関係(バッテリー、オルタネーター、経年劣化した配線の交換など)の交換
- 腰上(シリンダーヘッド、バルブ、カムシャフトなど)のオーバーホール
- 腰下(クランクケース、クランクシャフト、ピストン、コンロッドなど)のオーバーホール
鼓動館ではショベル以前の車両を納車前に完全にすべてのパーツを分解し、使えないパーツは交換します。
完全オーバーホール(O/H)を判りやすくダイジェストで説明します。
完全とはすべてのパーツを分解しチェックした後、要交換部品はガスケット類は勿論の事、すべて交換します。これらの整備を行って組み上げて行きます。バッテリーも交換します。
ここまでの作業が約6週間~8週間掛かってしまいます。
現在、我が愛車の納車をお待たせしております多数のお客様。随時順番に手抜きする事なく
1台1台丁寧に仕上げております。今しばらくお待ちください。車検を通して、ナンバーを取得してから試乗を繰り返してやっと納車となります。
鼓動館HP

Date & Access
【営業時間】 OPEN 10:00〜CLOSE 19:00
【休店日】 毎週水曜日
【住所】 〒569-0016 大阪府高槻市五領町12−12
【電話番号】 072-660-5080
【電車でお越しの場合】 阪急京都線の「上牧駅」から約1.6km
【車・バイクでお越しの場合】 名神高速の大山崎ICと茨木ICの中間付近の国道171号線沿い
Social
お店のブログやInstagramからは、入荷情報がタイムリーにPostされますので、是非フォロー&チェックしてみて下さい。
入庫や納車の情報はのInstagramアカウントはこちら。
ツーリングがメインでポストされているInstagramアカウントはこちら。
代表の藤岡さんが自ら、プレゼンターとしてハーレー歴史やノウハウなどを、レクチャーしてくれるYouTubeも絶賛配信中ですのでご覧ください。
まとめ
今回ご紹介させていただいた『米国産鉄馬専門店 鼓動館』さんが販売する車両の価格がなぜ高価格帯ににあるのかが頷けました。

こちらの壁に飾られている写真(右上縦型)ですが、シカゴを拠点としている現地の買い付けスタッフ”スコット”さん。
その常駐スタッフが全米中から良質なハーレーを仕入れ、以下の影響やコストをかけて日本へ送る。
- 米国の高インフレ、不安定な世界情勢、円安の影響
- アメリカ本土からシカゴからロスへ陸送費高騰
- ロスから日本への税関、船便などの諸費用の影響
- 日本国内での人件費、材料費(部品代)などの高騰
輸入された車両は、全バラされ納車整備を経て、そこから整備後はテストドライブを行い入念な走行チェック。
徹底された仕事だからこそ、年代物のヴィンテージハーレー探しにしても”安心”・”安全”であり自分好みの最高な一台に辿り着ける。
また仕入れから搬送、納車前の整備が徹底されているため、お客さんからの信用の積み重ねとなり信頼を築いていると感じます。
尚、保証期間も6ヶ月もしくは5,000Kmいずれの早期対応している徹底ぶりだからこそ、必然と販売価格が高い理由はお分かりになられると思います。
なんと現在は、契約から納車までは2年待ちの状態。(購入者のO/Hなどの整備一部不要と希望すれば納車期間・総支払額も抑えることも可)
販売車両から整備内容まで、経験豊富な代表と息子さんに伺えば、説明など細かなレクチャーしてくれます。

ここからは余談となりますが、カウンターでコーヒーを頂きながら、代表の藤岡さんが実際にアメリカツーリングで実体験談に盛り上がり、あっという間に時間が過ぎていました。
以下が、アメリカツーリング”あるある”の一部です。
- ヘルメット着用義務のない州では、頭にバンダナを巻かないと悲惨なことになる説
- 地平線が無限に広がり何日も続く走りっぱなし状態が続くと、フットブレーキの感覚を忘れる説
- 日中の走行では、体の半分しか日焼けしない説
藤岡さんや息子さんとの四方山話に花が咲くのも店舗に足を運ぶ甲斐があります。
また、豊富なヴィンテージハーレーの車両を目の前に、恍惚感に浸ってほしい。
皆さんも一度お店に遊びに行ってみてはいかがでしょうか。
またお店では、定期的にツーリングやBBQ企画など、催し物が頻繁に開催されていますので、ご参加できるライダーは是非。
