こんにちは。
アメカジ！ライダー！ストリートのファッションにおける三種の神器といえば「ジーンズ」と「ブーツ」そして、欠かせないのが「革ジャン」。
近年では革ジャンはストリートやファッションアイテムのひとつとなっているが、本来はモーターサイクル乗りのために作られたレザー製のジャケット。
そしてバイク乗りなら一度は耳にしたことがあるはず。アメリカはオレゴン発祥の”バイカーギアー”と言えば「Langlitz Leathers（ラングリッツレザーズ）」。
”キングオブモーターサイクルジャケット”と称される「Langlitz Leathers（ラングリッツレザーズ）」は、多くのバイカーからも信頼される。理由は魅力的でありながらいい意味でその質実剛健さにある。
バイカーを魅了するラングリッツファンにとって、革ジャンはファッションではなく身を守るためのバイクギアーであり漢が着るの本物のレザージャケット。
今回は、レザージャケットではなくデニムパンツとなるが、原型はラングリッツレザーズの銘品”Padded Competition Breeches（コンペティション・ブリーチ）"をデザインソースとしたデニムパンツに、素材をブラックデニムに落とし込んだバイーカー必需のパンツ。
生地以外のスナップボタンやファスナーといった留め具、小物類はそのままに仕上げられた貴重な一本。
ではさっそく今回紹介するブラックデニムパンツ「LLP-001」の気になるディテールを見ていこう。
Langlitz Leathers（ラングリッツ・レザーズ）とは
創業者のロス・ラングリッツは、1918年アイダホ州ニュー・プリムスに生まれ、17歳の時にバイク事故で右足を失いますが、その後義足で数々のレースに参戦し’38年から’54年までの17年間で47個のトロフィーを獲得します。戦後アリゾナのハーレー・ショップでメカニックを務めるなど根っからのバイク好きで、西海岸でも指折りの歴史を持つ「フライング15ＭＣ」のプレジデントを務めるなど、オレゴン界隈ではちょっとした“顔役”でした。 第二次世界大戦中に軍用グローブ工場で裁断と縫製技術を学び、戦後まもない’45年から自宅の地下室でまず自分用、そして家族や友人にモーターサイクル・ジャケットの製作を始めています。
創業は1947年。『The Leather Garment Shop』という小さなショップをオープンし、1947年～1949年までの3年間は『Speedway Togs』というブランド名で、’50年以降は『Langlitz Leathers』と社名・ブランド名を統一し現在に至ります。その影には若くしてバイク事故で右足を失い、ハンディキャップを背負う中でひたすら作業台の前で裁断、縫製する彼自身の背景がありました。バイク乗りであるがゆえの情熱と執念を革ジャンに注ぎ込んだのです。“キャスケード”や“ウェスタンズ”など、ライバル・ブランドに先駆けて発表した革命的デザインで、米バイク史にイノベータ―的な偉業を多く残しています。ラングリッツの革ジャンに今なお強烈な個性を感じるのは、まさに彼のDNAが色濃く残った結果といえるでしょう。その情熱と執念こそがラングリッツというブランドを現在のポジションまで高めてきました。偉大な人間ほど職人肌の苦労人であることは、ロス・ラングリッツのケースにおいても例外ではなかったわけです。
オフィスは自然豊かなオレゴン州ポートランドから出たことは一度もなく、現在の小さな本社兼工場にも’60年代当時から変わることのない“古き良きアメリカ”の匂いをそのまま留めています。ラングリッツ製品から漂うあの独特な匂いは、今となっては大変珍しい“アメリカの匂い”といえるでしょう。勿論長い年月の間にタグの変更から細かい縫製の仕方まで、時代ごとに様々な変化と進化を経ています。幸いなことはその遍歴が詳細に残っていることで、結果、“知れば知るほど”ラングリッツ特有の魅力に引き込まれます。そして、小さなカスタム・メイド・ショップゆえの“融通の効いた細かい仕事ぶり”が徐々に『ラングリッツ』の名を世に広めていきます。
1970年代に入ると西海岸を中心にかなりのオーダーを抱えるようになり、1980年代中期以降は、さらに国際的なオーダーも急増します。そして、“MADE IN U.S.A.”な時代が終焉した’90年代以降はキング・オブ・レザーの評価を誰もが認める状況となりました。1日6着、という少量生産の中で安定した経営とクオリティーが維持できている事は、昨今のアパレル業界において“奇跡的状況”といえるでしょう。この成功背景にはオレゴンというオールド・スクールな土壌があったこと、そして何よりラングリッツ家の強い絆がブランドの消滅を防いできたことが挙げられます。それは、70年以上の歴史が培ったラングリッツ流DNAがなせる業。そして、ラングリッツ社製ジャケットを羽織った時に感じる重量感とオーラは、ラングリッツ社のそしてアメリカの輝かしい歴史を羽織っているからにほかなりません。
引用元：『Langlitz Leathers（ラングリッツレザーズ）HISTORY BLOG』
上記説明文”Langlitz Leathers（ラングリッツレザーズ）HISTORY”を一読すれば、創業者のロス氏バイク熱は凄まじい情熱を感じる。
バイク事故で片足を失ったならそのまま降りてしまうのが普通だが、ロス氏はそれでも乗り続けバイクライフを楽しんでいた。
バイクのメンテンナンスやジャケットの制作などバイクに関する事は全て自分の手を汚さないと気が済まない職人気質でありながら、日々努力し苦労した日々を送っていたのだろう。
自分の好きなモノ、好きなコトを追い求め続けた結果が、現在の『Langlitz Leathers』と社名・ブランド名を統一し現在に至る。
自然豊かなオレゴン州ポートランドにある現在のラングリッツ・レザーズ・ショップ現在の小さな本社兼工場。
1947年創業から現在に至るまで大量生産は一切せずに一貫して自社にて手作業で製作。ライダースジャケットの最高峰ブランドとして、世界中のバイカー・レザー愛好家から支持されている。
ハンディキャップを感じさせないロス氏が築き上げてきたもの、ひたすら作業台の前で裁断、縫製するハンドメイド作業に没頭したのだろうと思うとロス氏の爆熱には脱帽しかない。
B.D Competition Breeches
ベースとなるのはラングリッツレザーズの銘品"コンペティション・ブリーチ"レーザーパンツのデザインソースとしたデニムパンツ。
ヒップと膝のダイヤモンドステッチ・パッチやジッパー・ハンドポケットなどライディングパンツらしいディティールを完備。
2インチのレザーベルトに対応したベルトループやクロッチの補強など、コンペティションブリーチの要素もある構造となっている。ジッパーはブラスのユニバーサル製を使用。
| Product | LLP-001 |
| Material | Cotton 100% |
| Oz | 13oz |
| Color | ブラックデニム |
| Price | ¥ 32,780(税込) |
| MADE | JAPAN |
| サイズ | ウエスト | レングス | ワタリ | 裾幅 |
|---|---|---|---|---|
| 28 in | 72 cm | 90 cm | 30 cm | 18 cm |
| 30 in | 77 cm | 90 cm | 31 cm | 18 cm |
| 32 in | 82 cm | 90 cm | 32 cm | 19 cm |
| 34 in | 87 cm | 90 cm | 33 cm | 19 cm |
| 36 in | 92 cm | 90 cm | 34 cm | 20 cm |
| 38 in | 97 cm | 90 cm | 35 cm | 20 cm |
生地 & シルエット
生地は、オールシーズン活躍する13ozの適度な厚みのブラックデニムを採用され反応染めを用いることで色落ちや色移りを防ぐ。
またシルエットはテーパーは掛かっていない細身のストレートタイプ。
ヒップと膝のダイヤモンドステッチ・パッチはコンペティションブリーチ（競技用に造られたパンツ）が反映されているのも特徴的。
Shoelace Upのブーツにはブーツアウトやロールアップ。エンジニアブーツには、ブーツインやロールアップがオススメな履きこなしだろう。黒系はもちろん茶系のブーツとの相性も抜群。
ジッパーフライ
ジッパーはブラスのユニバーサル製を使用しており、股上は少し浅めとなっている。ブラックデニムにゴールドの留め金具類が漢の本能を擽る。
フロントボタン＆ポケット（スクープポケット）
走行中にポケット内のモノが落下しないよう実用性を考慮したファスナー付きのポケット。フロントボタンはゴールドのスナップボタンを２ヶ使用し、武骨なイメージを強調。
股下部分
ベルトループ
しっかりとホールド感を保つために構成された約2cm幅のベルト・ループはウエスト全周７箇所に設置。
ダブルニー
バイクの種類にもよるがライディング姿勢では膝から脛にかけて、走行風が直接当たるため長めの生地が縫い付けてあるのはバイカーにとって必需。また、転倒時には膝の怪我を軽減させるのがダブルニーの目的でもある。
バックポケット（パッチポケット）
バックポケットには、バイクのライディング時に人体（お尻）への負荷が軽減され、デザイン性にもダイヤモンドステッチのアクセントが加わる。
ピスネーム
品質表示タグ＆袋布（スレーキ）
ジーンズのお手入れについて
決して安い買い物ではないジーンズはやはり気になるがお手入れ。 某デニムメーカーから、推奨されているデニムの取り扱いが参考になるのでご紹介します。
ジーンズ界隈一部のジーンズファンでは「ジーンズは洗濯しない」方が経年変化（エイジング）がより一層際立つという考えがあり、洗濯しない衣服は不衛生な上に、「強度」が落ちる原因にもなります。
推奨するお手入れは、一本のジーンズを少しでも長く愛用して頂くために、適度に洗濯をおすすめしています。
①．フロントボタン（ジップ）を全て留めてから、ジーンズを裏返します。
※ボタンを留めることで形崩れを防止でき、裏返すことでボタンやリベットによる洗濯槽の傷付けを防止できます。
②．洗剤を入れて、洗濯機にかけます。
※洗剤は当社オリジナルジーンズ用洗剤をご利用して頂くか漂白剤・蛍光剤が入っていないもの（液体）を使用して下さい。
※白い物と一緒に洗濯しないで下さい。移染の原因になります。
③．裏返しのまま、形を整えて吊り干しで自然乾燥させます。
※直射日光による変色を防ぐため、陰干しをおすすめします。
※タンブラー乾燥機は使用しないで下さい。ジーンズや革パッチの縮みの原因になります。
お取り扱い上の注意点
※素材の性質上、洗濯の際に多少の縮みが発生致しますので、ご了承ください。また、タンブラー乾燥は大きな縮みの原因となりますのでお避けください。
移染の恐れがある為、洗濯の際は単品洗いで行ってください。
※染色の性質上、他の衣類に色が移る事があります。淡色とのコーディネートには充分にご注意下さい。
Select Shop
今回、「 13oz ブラックデニム コンペティション パンツ B.D Competition Breeches」を取り扱っている、千葉県は富里町にある「EARTH MARKET」。店舗撮影や画像提供の協力していただいたお店はこちら。
- 【住所】 〒286-0201 千葉県富里市日吉台4-7-10
- 【定休日】 木曜日
- 【営業時間】 OPEN 11:00〜CLOSE 20:00
- 【電話番号】 0476-92-9120
お店の詳しい情報についてまとめたコチラの記事を閲覧ください。
新作の入荷商品や各ブランドの新作内見会等の最新情報が満載のお店のInstagramも日々ポストされているのでこちらもチェック。
まとめ
今回紹介した「ブラックデニム コンペティション パンツ B.D Competition Breeches」は、13oz穿き心地が良く、動き易い馴染んだ感じやライディング時にストレスなく快適なツーリング向けのパンツ。
アメカジのカジュアルなジーンズとは違い色落ちは難い染め生地なので、経年変化を楽しむのではなくあくまでもを自分の身をプロテクトするためのバイクギアー。安心なバイクライフを過ごせる。
ライディング時の疲労軽減と収納性を考慮したラングリッツレザーズならではのデニム・ベスト。”B.D. Riding Vest（LLVｰ001） ”もセットアップ着込めば一段とバイクライフが充実する。
「Langlitz Leathers（ラングリッツレザーズ）」ではバイクギアーの製作のみならず、ラングリッツ・ジャパンが主催する“モーターサイクル・クロス・ラン”といった、ツーリング企画も実施しているので皆さんも是非。
値段は少々張るものの、品質は間違いないラングリッツアイテムをゲットして参加しよう。また、バイク取り付け可能な携帯用レザーバッグ等の小物アイテムも揃えてみてはいかがでしょう。