こんにちは。
皆さん、一度は聞いたことある、主にヨーロッパ自動車メーカーをグループ化におさめた「Stellantis(ステランティス)」。
数年前となる2021年に、イタリアの自動車メーカーFCA(フィアット・クライスラー・オートモビルズ)と、フランスの自動車グループPSA(プジョーシトロエン)が合併して設立された自動車メーカーです。

「Stellantis(ステランティス)」グループの中でも最も古豪の自動車メーカーが『PEUGEOT(プジョー)』。
設立当時1810年は、自動車には携わっていなかったものの、現在(2025年)から215年もの年月が経過し今尚、現存する最古の量産体制を整えた自動車メーカー『PEUGEOT(プジョー)』。
世界の中でも旧い歴史のあるフランス車ですが、性能や品質など全てにおいては常に日本車に先を越されていますが、いつの日かそんな時代も変わるでしょう。
それを現実化してきたのが、2025年7月2日に『PEUGEOT(プジョー)』が8年ぶりにフルモデルチェンジをした「NEW 3008 GT HYBRID」。
「NEW 3008 GT HYBRID」のエクステリアからインテリアまで、世界中のどこを探してもこんな近未来的で個性的あふれるクルマにはきっと出会えない。
この車となら、誰も真似できない自分だけのカーライフが楽しめる日が待っている。
PEUGEOTの好きな車で、好きなことを好きなだけ、どんな瞬間もどんな時代も、とことん自分らしい毎日をPEUGEOTと共に送っていただきたい。

Stellantis
元々は、イタリアの自動車メーカーFCA(フィアット・クライスラー・オートモビルズ)とフランスの自動車グループPSAの合併から始まり、今ではアメリカやドイツの自動車メーカまでも「Stellantis(ステランティス)」グループの傘下となる大規模なグループ。

ブランド | 設立年 | 本社 |
---|---|---|
アバルト (Abarth) | 1949年(イタリア ボローニャ) | イタリア トリノ |
アルファロメオ (Alfa Romeo) | 1910年(イタリア ミラノ) | イタリア トリノ |
シトロエン (Citroën) | 1919年 | フランス サン=トゥアン |
DSオートモビル (DS Automobiles) | 2014年 | フランス パリ |
フィアット (Fiat)/フィアット プロフェッショナル(Fiat Professional) | 1899年(イタリア トリノ) | イタリア トリノ |
プジョー (Peugeot) | 1810年(フランス ソショー) | フランス パリ |
オペル(OPEL) | 1862年(ドイツ ルッセルスハイム) | ドイツ リュッセルスハイム |
ランチア(LANCIA) | 1906年(イタリア トリノ) | ー |
マセラッティ(Maserati ) | 1914年(ボローニャ) | イタリア モデナ |
ボクスホール(Vauxhall ) | 1857年(ロンドン ランベス) | ー |
クライスラー(Chrysler) | 1925年(アメリカ) | アメリカ ミシガン州 オーバーンヒルズ |
ダッジ(DUGE) | 1914年(アメリカ デトロイト) | アメリカ ミシガン州 オーバーンヒルズ |
ジープ(JEEP) | 1941年(アメリカ) | ー |
ラム・トラックス(Ram Truck) | (アメリカ) | ー |
ステランティス・ジャパン
「ステランティス・ジャパン」においては、この7つのブランドを主軸として輸入し国内に販売しています。









ドライビングへの情熱と歓びに満ちたイタリアとフランス、アメリカを代表するブランド。
引用元:Stellantisジャパン
『アバルト』『アルファ ロメオ』『シトロエン』『DSオートモビル』『フィアット』『フィアット プロフェッショナル』『ジープ』『プジョー』
Stellantisジャパン株式会社には、私たちだけがお届けできるオリジナリティ溢れる7つのブランドがあります。

PEUGEOTとは
今回は、筆者が注目した”現存する世界最古の自動車メーカー”は、フランスのプジョー(Peugeot)でもある。
諸説ありますが、1889年製造量産体制を整え世界初の四輪自動車の量産を開始したとされている現存する最古のブランド。
現在(2025年)それが136年前日本では明治22年。
(因みに、現存する最古の自動車メーカーは1886年にカール・ベンツが世界初のガソリン自動車の特許を取得した”メルセデスベンツ”)
『PEUGEOT(プジョー)』生誕の地となるフランスの東部に位置するソショー。
フランシュ・コンテ地方にあり、スイスとの国境沿いにいある自然豊かな街。
また、四輪自動車に止まらずモーターサイクルとしてもパイオニアであったそうです。
現存する世界最古のモーターサイクルブランドも、実は1898年に最初のモーターサイクルを発表した「プジョーモトシクル(Peugeot Motocycles)」。
現在(2025年時点)から遡ること"127年"も前から、フランスの地をプジョーのバイクが走っていた。
因みに、アメリカンバイクの代名詞”Harley-Davidson”の設立が1903年ですから、Peugeot Motocycles設立は5年前のこと。
「プジョーモトシクル(Peugeot Motocycles)」は、現存する世界最古のモーターサイクルブランド。
1898年第1回パリ・モーターショーで、ド・ディオン・ブートン・エンジンを搭載したプジョー最初のモーターサイクルを発表。
後輪部分にエンジンをマウントする、斬新な車体構造でした。
後に、こちらもフランスで最も古い自動車メーカーであるシトロエンを、1974年に買収し持ち株会社PSA プジョーシトロエン(その後のグループPSA)を設立。
2021年には”イタリアのフィアット”、”アメリカのクライスラー”と合併し、現在はステランティスグループのいち部門として運営されています。
少しですが、『PEUGEOT』の設立から自動車開発、モーターサイクル、エンブレムなどの歴史を一部紐解いてみましょう。
1810年
1810年、プジョー兄弟が家族で営む製鉄業を立ち上げました。
プジョーのライオンのエンブレムは、発祥の地であるフランス東部フランシュ・コンテ地方の中核都市、ベルフォールの貴族の紋章に由来します。
中世から紛争が絶えなかったこの地域では、人々はいつしか勇敢なライオンに思いを託すようになったのです。自社の鉄製品の強さや品質の高さを表現するために、プジョーはライオンのエンブレムを使うようになったとされています。引用元:PEUGEOT HP
産業革命、技術革命、デジタル革命──。
創業以来、プジョーはさまざまな変革を経験してきました。そしていま、自動運転化や電動化など、クルマを取り巻く環境は100年に一度の変革期にあります。ライオンのロゴとともに歩んできたプジョーは、時代の節目節目にエンブレムを変更してきました。そして2021年、この大変革のタイミングで、エンブレムも刷新されました。
新しいライオンのフォルムは、タイムレスかつ普遍的で、多様な文化に対応するアイデンティティとなることを意味します。この新しい紋章を掲げて、プジョーは新たな時代へと向かいます。

プジョーのはじまり
プジョーは1810年、フランス東部のエリモンクールを拠点に、ジャン=ピエール・プジョー、ジャン=フレデリック・プジョー兄弟による家族経営の製鉄業としてスタートしました。
最高品質を示す「ライオン」マークをつけた工具類や、傘、クリノリン、コーヒーミル、自転車など、鉄を材料としたさまざまなプロダクトを世に送り出しました。
出典元:PEUGEOT HP
”プジョーは200年以上の歴史を持つ、美食の国フランス”現在でも、プジョーのスパイスミルやペッパーミルなど扱う「PEUGEOT MILLS」が商品化されています。
現在も、シェフから料理研究家まで、200年前から利用されていた調理器具を使っていると思うと感慨深いものがありますね。
1898年


1898年に最初のモーターサイクルを発表。
この時代のモーターサイクルとは、自転車のようなペダルがついた構造のもので言ってしまえば”電動付き自転車”。
同国のド・ディオン・ブートン社製のエンジンを搭載したプジョー最初のモーターサイクルとなります。
しかしながら、現存する世界最古のバイクメーカーとして1901年にイギリスで創業したのは現存する世界最古のバイクメーカーは、”イギリス発祥の「ロイヤルエンフィールド」となります。
1901年に最初のオートバイを製作し、現在はインドのオートバイブランドとして、アイシャー・モーターズの一部門となっています。
こちらのバイクメーカーも最古と由縁のある「トライアンフ」。
各メーカーが”最古”と名乗るのは、創業でみるのか!?バイクの開発でみるのか!?製品化で見るか!?の意味合いも兼ねて変わります。
最初のモーターサイクル
プジョーモトシクルは、現存する世界最古のモーターサイクルブランドです。1898年第1回パリ・モーターショーで、ド・ディオン・ブートン・エンジンを搭載したプジョー最初のモーターサイクルを発表。後輪部分にエンジンをマウントする、斬新な車体構造でした。
1898年、ディオン・ブートン・エンジンを搭載したプジョー初のモーターサイクルを第1回パリ・モーターショーで発表。その後、さまざまな市販モデルを開発しながらも、マン島TT、ボルドール耐久、ツール・ド・フランスなどモータースポーツでも活躍し、世界中にその名を広めました。125年の歴史を誇る、現存する世界最古のモーターサイクルブランド、プジョーのプロダクトは、古き良き伝統と現代フランス文化の融合による個性で、唯一無二の存在感を発します。
引用元:PEUGEOT MOTOCYCLES HP
1890年


世界初の量産四輪車
1889年パリ万国博覧会で、「プジョー」の名を冠した最初の自動車を披露。この三輪自動車は蒸気を動力としていました。
引用元:PEUGEOT HP
翌1890年には、ダイムラー製ガソリンエンジンを搭載した四輪自動車「Type 2」を製造。
プジョーは、世界に先駆け四輪自動車の量産を開始したのです。
1905年

プジョー車のエンブレムを考案
ライオン・ブジョー社ブランドの車のグリルには、矢の上を歩くライオンが飾られていました。
引用元:PEUGEOT HP
その後数年間は、バイクや工具類にもこのモチーフのバリエーションが使われました。
ライオンなのか…
プジョーといえばライオンがトレードマークだが、これは鉄工所時代からの伝統でもあります。
1810年の矢の上に乗ったライオンから全ては始まっていたのです。
発祥の地であるエリモンクールの街がある “フランシュ・コンテ地域圏” (東にある推しの国境地方)では、勇敢さの象徴として紋章にライオンが描かれていたそうです。
当時のプジョー兄弟社は、ライオンをエンブレムに使うことで自社製品の強さや品質の高さにこだわる姿勢を表現したと言われている。

1968年

504を発表:今までの常識をくつがえすスタイルと装備
1969年のヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した504は、プジョー車の中でも最も息の長かった商品化モデル(2006年までに累計370万台を販売)です。中流階級の顧客にターゲットを絞ったモデルであり、その耐久性の強さからアフリカと南米で売り上げ1位を獲得しました。
引用元:PEUGEOT HP
1997年

ピニンファリーナがデザインを手がけた406 クーペを発表
時を超えて愛されるデザインゆえに、コレクター垂涎の人気モデルに。ディーゼルエンジンを搭載した初めてのクーペ(2001年)。
引用元:PEUGEOT HP
2019年

現行のRIFTER GTの原型
欧州市場などで販売されている商用バンモデルPARTNERがフルモデルチェンジ。
商用モデルとして初めてPEUGEOT i-Cockpit®を採用、過積載警告灯やサラウンドリアビューモニターも装備するなど、その高い実用性が評価されインターナショナル・バン・オブ・ザ・イヤー2019*を受賞しました。
*インターナショナル・バン・オブ・ザ・イヤー:1992年に創設された、欧州で市販される最も優れたバンが選出される賞。
PARTNERでプジョーは5回目の受賞となる。
引用元:PEUGEOT HP
RIFTER…
現在でも人気の「RIFTER(リフター)」の歴史は浅く、2018年にデビュー。
この時代から、元々は”PARTNER(パートナー)”という商用車が原型です。
1代目:1996年〜2013年
2代目:2008年〜2018年
3代目:2018年〜商用車を乗用車にモデルを変えたのが「RIFTER(リフター)」。
輸入車業界では「シトロエン ベルランゴ」や「フィアット ドブロ」の3兄弟車と称されています。
「フィアット ドブロ」は、リフターのOEMモデルにより価格帯も抑えめとなっています。
GT(2列)mm | LONG GT(3列)mm | 差異mm | |
全長 | 4405 | 4760 | +355 |
全幅 | 1850 | 1850 | ±0 |
全高 | 1855 | 1875 | +20 |
ホイールベース | 2785 | 2975 | +190 |
最低地上高 | 180 | 180 | ±0 |
2021年

2021年に新型「308」が欧州市場に投入されたタイミングでエンブレムもフルモデルチェンジ。
象徴となるエンブレムが刷新されたことで、“タイムレスかつ普遍的で多様な文化に対応するアイデンティティを表現”しているという。
ライオンの横顔に戻ったデザインについては、「1960年代のエンブレムに着想を得て、力強い現代性を表現するために再解釈した」と説明されています。
盾形のフレームに、ライオンの頭部とPEUGEOTの文字を配するのは1960年の「404」登場以来のこと。
フランスで最も古い自動車メーカーとしての歴史と、現代の価値観を融合させたデザインと言えるでしょう。
それぞれの時代に求められる力強さと高品質を象徴しているのがプジョーのエンブレム。

2023年
遡ること”1898年”から125周年となる『PEUGEOT MOTOCYCLES』。
現在でも、生産は中国を拠点としていますが、スクーターを中心にモーターサイクルの歴史も途絶えることはありません。
日本国内の未だいくつか『PEUGEOT MOTOCYCLES』正規ディーラーが存在します。
旧き良き時代から真摯に取り組み、こだわり続けてきたものづくりへの情熱を感じながら長い歴史のあるバイクで走りたい夢がまたひとつ増えます。


1898年にフランスで生まれた、現存する世界最古のモーターサイクルブランド「PEUGEOT MOTOCYCLES(プジョーモトシクル)」が、今年125周年を迎えます。この記念すべき年に、「モーターサイクルメーカー」というブランドの原点に回帰するとともに、新しい時代を築く旗手となる「ニュージェネレーションライン」が発売となります。
近年、プジョーモトシクルのラインナップは小型スクーターを中心としていましたが、今回発売するモデルは、MT式モーターサイクルと大型スクーターです。プジョーモトシクルはカテゴリーの拡充により、総合モーターサイクルブランドとしてさらなる成長を目指します。
引用元:PEUGEOT MOTOCYCLES HP

2025年
今年の7月2日にと発表・発売され、長い歴史から築き上げた新開発プラットフォームを採用しフルモデルチェンジとなった「新型 3008 GT HYBRID」。
なんと、"100% エレクトリックSUV"「新型 E-3008 GT」が年内に発売予定が控えている。


まとめ
その長い歴史の中で、幾度となく進化を重ねてきましたが、すでに新プラットフォームも続々と市場に出回り始めています。

STRA Medium
CおよびDセグメントの乗用車、クロスオーバー、SUVに最適なSTLAミディアムは、最大750km(466マイル)の航続距離(WLTP)を誇り、ハイブリッドおよびプラグインハイブリッドの駆動方式に対応しています。急速充電、効率性、手頃な価格、そしてドライビングの楽しさを追求して設計されています。
引用元:Stellantis
複数のBODY STYLE:SUV、クロスオーバー、乗用車
STRA Large
2024年~2026年に5つのブランドから8車種を発売予定。
新車種の発売はダッジとジープ から始まり、アルファ ロメオ、クライスラー、マセラティを見込んでいます。
DセグメントおよびEセグメント車両向けの、業界で最も柔軟なマルチエネルギーBEVネイティブプラットフォームです。400Vおよび800Vアーキテクチャを採用し、最大118kWhの電力、4.5kWh/分の充電速度、そして0~100km/h(0~62mph)を2秒以内で加速する性能を実現します。
引用元:Stellantis
複数のBODY STYLE:Off-road 4×4、ラグジュアリー、クロスオーバー、乗用車
STRA Frame
フルサイズトラックとSUV向けに設計されたSTLAフレームは、内燃機関(ICE)、ハイブリッド、電気自動車(BEV)、レンジエクステンダー電気自動車(REEV)のパワートレインに対応しています。REEV航続距離は最大1,100km(690マイル)、電気自動車航続距離は最大800km(500マイル)、積載量は2,700ポンド(1,224kg)、牽引能力は14,000ポンド(3,650kg)です。
引用元:Stellantis
複数のBODY STYLE:フルサイズトラック、フルサイズSUV(Ram & JEEP Brands)
Stellantisは、2030年までに欧州で乗用車のBEV販売比率を100%に、米国で乗用車と小型トラックのBEV販売比率を50%にするという目標を達成するために、電動化に今後10年間で500億ユーロ以上を投資します。これらの販売目標を達成するため、当社は北米と欧州の6つの電池製造工場からの支援を含め、年産約400GWhの電池製造容量を確保することを目指しています。Stellantisは、2024年までに市場で販売するBEVを48車種にまで増やす計画で、2038年までに、すべてのスコープを含めて、カーボンネットゼロ企業になることを目指しています。
Stellantisの4つのグローバルBEVプラットフォーム(Small、Medium、Large、Frame)は、バッテリーセル化学物質、EDM、パワーインバーター、ソフトウェア制御の互換性を確保することで、ライフサイクルを延長できるように設計・開発されています。STLA Largeプラットフォームは、STLA Brain、STLA SmartCockpit、STLA AutoDriveといったStellantisの次世代の電気およびソフトウェア定義車両技術をサポートしています。

最後に
最後に、ヨーロッパ本土ではすでに発売されている数車種は欧州の”Stellantis HP”掲載されていました。
(現在発売中の車種もあります。)

こちらの「PEUGEOT TRAVELLER」はフルサイズ過ぎて、国内ではライバル車もあるため日本導入は難しいかと思います。
2019年に発売を開始したトヨタ アルファードやヴェルファイアよりも大きいボディサイズとなるラグジュアリーミニバンのグランエースクラス。
グランエースに同等サイズの「PEUGEOT TRAVELLER」(”ELECTRIC”のみの)。

こちらはPEUGEOT 上位クラスとなる3列シートのSUV「NEW 5008」は”HYBRID”・”ELECTRIC”・”PLUGIN HYBRID”から選べるバリエーション。
遂に、日本の自動車メーカーに対等に対打ち、若くは国産車を超える時代が来たかもしれませんね。
ヨーロッパ本土の車種展開が豊富なだけに、反響に応じては日本へのラインナップ追加に今後も期待が高まります。
