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【神川町】登山初心者オススメコース、北関東を一望できる”御嶽山”

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こんにちは。

埼玉県内でも有数の由緒ある神社。それが神川町にある”金鑽神社”。

児玉の市街地から国道462号線を神川方面へ向かい、右手に金鑽大師(大光普照寺)過ぎ緩やかなカーブに差し掛かった所に大きな鳥居が構える。

鳥居からの神社一帯が豊かな自然に囲まれ、静かで神秘的な雰囲気が漂っています。

神体山とする御室山を祀っているため本殿がなく、原始信仰の形を今に残しています。

このような形式をとる歴史ある神社は、ほかに長野県の”諏訪大社”と奈良県の”大神神社”の2つのみとされてます。

日本古代史上の英雄・ヤマトタケルノミコトが東征の際に、身に着けていた火をつける道具を御室山(御室ヶ獄)に納めたことが始まりとされ、アマテラスオオミカミやスサノオノミコトなどを祀っています。

金鑽神社

今回は金鑽神社参拝後に「御嶽山」を登り、「岩山見晴台」からは北関東を一望できる圧巻な景色だったのでご紹介します。

立ち寄りポイントや、登山から下山までのショートコースとなる道順をご紹介します。

登山初心者の方オススメとなっていますので、是非ご参考ください。

金鑽神社多宝塔

金鑚神社の境内にあるこの多宝塔は、三間四面のこけら葺き、宝塔(円筒形の塔身)に腰屋根がつけられた二重の塔婆である。

天文三年(一五三四)に阿保郷丹荘の豪族である阿保弾正全隆が寄進したもので、真柱に「天文三甲午八月晦日、大檀那安保弾正全隆」の墨書銘がある。

この塔は、建立年代の明確な本県有数の古建築であるとともに、阿保氏に係わる遺構であることも注目される。

塔婆建築の少ない埼玉県としては貴重な建造物であり、国指定の重要文化財となっている。

史跡説明看板

参拝後、金鑽神社を左手に進んでいくと、「御嶽山 入口」の看板があるスタート地点に到着。

金鑚神社は、旧宮幣中社で、延喜式神名帳にも名を残す古社である。むかしは武蔵国二の宮とも称された。地名の二の宮はこれによっている。

社伝によれば、日本武尊が東征の帰途、伊勢神宮で伯母の倭姫命

より賑った火打金を御霊代として、この地の御室山(御岳山)に奉納し、天照大神と素盞嗚命を祀ったのが始まりとされている。

鎌倉時代には、武蔵七党の一つ、児玉党の尊信が厚く、近郷ニ十二カ村の総鎮守として祀られていた。江戸時代には徳川幕府から御朱印三〇石を賜り、別当の一乗院とともに栄えた。

境内には、国指定重要文化財の多宝塔や、平安時代の後期、源義家が奥州出兵のため戦勝祈願を当社にしたときのものという伝説の遺跡”駒つなぎ石”旗掛杉”“義家橋”などがある。

なお、この神社にはとくに本殿をおかず、背後の山全体を御神体としている。旧官・国幣社の中で本殿がないのはここのほか、全国でも大神神社(奈良県)と諏訪神社(長野県)だけである。

史跡説明看板

入り口には、二つの分岐点に差し掛かります。

  • 御嶽山コース:鏡岩→見晴台→御嶽城跡(反時計回り)
  • 蓮池コース:見晴台→御嶽城跡→鏡岩((時計回り)

どちらに進んでも、「御嶽山頂上」、「岩山見晴台」には着くことはできます。

今回は。”御嶽山コース”(反時計回り)となるショートコースから山頂を目指します。

御嶽山コース

御嶽山コース

御嶽山コース:鏡岩→御嶽城跡→見晴台(反時計回り)

急勾配+幅が不均一な急階段が続きます。


蓮池コース

蓮池コース

蓮池コース:見晴台→御嶽城跡→鏡岩(時計回り)

緩やかな登りの傾斜が蓮池まで続きます。

武蔵二の宮金鑚神社の神体山である御室ヶ嶽の南に連なる御嶽山(標高三四三m)周辺には、かつて本山派修験聖護院末法楽寺の回峯行場があり、「袖すり岩」、「胎内くぐり」と呼ばれる場所が現在でも残っている。

石仏は、現在七十余体を残すのみであるが、当初はこの一帯に八十八体配置され、弘法大師込錫の遺跡である四国八十八ヶ所の霊場を模したようである。

巡礼は、江戸時代にもっとも盛んに行われた。亡くなった親や子を弔ったり、重病や眼病を患う者には特に巡礼が勧められた。御嶽山の石仏の中にも、肉親の菩提を弔うものがある。

これらの石仏は、その銘文からほとんどが近辺の武州・上州の人々から寄進されたものであるが、中には遠く江戸から寄進されたものもある。

法楽寺は、明治維新の神仏分離令により廃寺となる。石仏は、明治末期に御嶽山東の観音山に移され、ここでも毎年盛大な祭りが行われた。

その後、大正初期頃現在の地に移されたようである。

石仏に関する地名は、蔵山周辺に現在まで多く残っている。弁慶岩

の下東には、地蔵石仏の安置されていたといわれる「地蔵穴」と呼称する岩穴がある。また、御嶽山の北西部麓に落ちる滝は、不動石仏が祀られているので「不動の滝」と呼ばれる。伊山頂の不動石仏は大不動といわ

れ、その前の石組は護摩壇であり、かつて修験者により柴灯護摩が修行された場所である。

史跡説明看板

御嶽の鏡岩は、約一億年前に関東平野と関東山地の境にある八王子構造線ができた時の岩断層活動のすべり面である。岩面の大きさは、高さ約四メートル、幅約九メートルと大きく、北向きで約三十度の傾斜をなしている。岩質は赤鉄石英片岩で、赤褐色に光る岩面は、強い摩擦力により磨かれて光沢を帯び、表面には岩がずれた方向に生じるさく痕がみられる。岩面の大きさや、断層の方向がわかることから地質学的に貴重な露頭となっている。

鏡岩は古くから人々に知られていたようであり、江戸時代に記された『遊歴雑記』には、鏡岩に向えば「人影顔面の皺まで明細

にうつりて、恰も姿見の明鏡にむかふがごとし」とあり、『甲子

夜話』にも同様の記述がある。また、鏡岩がある神嶽山の一帯は、中世の山城である嶽城跡が所在することでも知られているが、鏡岩が敵の目標となることから、城の防備のため松明でいぶしたので赤褐色になったという伝説や、高崎城(群馬県)が落城した時には火災の炎が映ったとも伝えられている。このように鏡のように物の姿を映すということから、鏡岩といわれるようになった。

史跡説明看板

「御嶽山 山頂」から登山道を戻り、こちらの”道標”に戻ってきます。

そして、「岩山展望・弁慶穴」の方へ進んでいきます。

東屋も設置されているので、ここで一服されてのもいかがでしょうか。

安保氏と関わりの深い中世の山城で、御嶽城山の最高所に位置する本郭から各尾根には郭や堀切が設けられている。

史跡説明看板

岩山に登る際は、ロープ等なく岩の凹凸により足場が安定しないので注意してください。

岩山天辺からの展望

「蓮池」の向かう下り坂へと下山していきます。

足元は、土がフカフカとしているので、腰や膝の負担軽減となります。

「蓮池」を過ぎると、道標に記されている”金鑽神社”方面に進んでいきます。

スタート地点となる「御嶽山 入口」に戻ってきました。

今回のコースは、歩行時間はおおよそ1時間半〜2時間もあれば回れるので、気軽ないい運動になります。

登山初心者の方やトレイルランニングの方などオススメですので、是非出掛けてみてください。

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