こんにちは。
昨年、120周年という長い歴史を迎えた不易流行の企業理念を感じるハーレーダビッドソン。
長い歴史からなる昨今のハーレー市場では、ナックル、パンヘッド、アーリーショベルなどビンテージハーレーの価格が高騰し続けている。
しかし、アメリカの旧き良き時代のクラシカルバイクを現代のエンジンミルウォーキーエイトを搭載したFLシリーズからも展開されている。
FLシリーズならではのリジッド型フレームと前後16インチスポークホイール、そして油圧式フロントフォーク&ビッグヘッドライトという組み合わせから成る現在でも変わらない。
あらゆる無駄を削ぎ落としたボバーというクラシカルなデザイン性に搭載された歴代最高の仕上がりと言われるハイパフォーマンスエンジン「ミルウォーキーエイト」。
それが今回ご紹介する、クラシカルな要素を彷彿させながらも現代の最先端構造を取り入れながら再現されたソフテイルスリム。
FLSL
FLシリーズでもソフテイルファミリーにはファットボーイにヘリテイジ、デラックスなど、昔から親しまれるモデルが数多く君臨する。
- 前後16インチホイール&スポークホイール
- ラウンド型ヘッドライト
- タックロール型ソロシート
- リジッドフレームビンテージオフロードのようなハリウッドハンドルバー
- 前後チョップドフェンダー
クラシカルなスタイルを見せながら軽量化 & 旋回性の高さを併せ持ったモデルである。そんな中、無駄を削ぎ落としてス”ボバースタイル”を見事に再現したソフテイルスリム。
2017年まで「FLS」そして今回の「FLSL」としてフルモデルチェンジにより新設計のリジッド型カーボンスチールフレームとミルウォーキーエイトエンジンが搭載され進化した。
ボバー本来のキャラクターを象るディテールは”スフテイルスリム”にしかない。
カラーバリエーション
2019年に展開されたビリヤードブルーだが、その他にも6色を展開しており当時のメーカー希望小売価格は全色が 230万円前後で発売されていた。
現在(2024年)ハーレー中古車市場に出回っている球数は少なく、その中でも定番となるブラックはやはり一番人気がある。
- ビビッドブラック
- ブラックデニム
- インダストリアルグレー
- ウィキッドレッドデニム
- ボンネビルソルトデニム
- ラグドゴールドデニム
ヘッドライト
乗車時の視野からは、ハンドルから突き出したようなラウンド型ヘッドライト。
LED7インチのヘッドライトハウジングは、ハーレーでは主流であり多くの車種に搭載されている。
なんと、ライトCenter部にはハーレーのバー&シールドがデザインされている。
タンク & ハンドル
昔から変わらないドロップ型のタンク形状。
センターにレザーコンソールカバーが備わり、ビンテージスタイルに纏められた燃料タンクは大容量の18.9L。
現行のクルーザーシリーズ(ソフテイルファミリー)は、タンクデザインがペイント仕上げと移行している中、ソフテイルスリムはビンテージハーレーを復元されたようなクラシカルな立体ロゴとなっている。
「HARLEY-DAVIDSON」が刻まれた専用ライザーに、クラシカルな雰囲気を助長するポイントのひとつであるハリウッドハンドルバー。
フューエルキャップの左右に取り付けてあるが、左側はフェイクキャップ、実際には右側のみ給油口となっている。
メーターハウジングがクラシカルなキャッツアイ仕様のメーター。
大きな文字のスピードメーターとメーター内の液晶表示には、”フューエルゲージ”、”オドメーター”、”タコメーター”など装備。
スピードメーター下にはインジケーターパネルが設置され、方向指示やニュートラルが点灯される。
シート
特徴的なタックロールは、一定の間隔にステッチを縫い上げられたデザインであり、飽きのこないデザイン性となっている。
標準のタックロール型ソロシート、シート高660mmとどんなライダーにも足付きが良好な設定となっている。
エンジン
現行モデル最新エンジンとなるMilwaukee-eightの107(1746cc)を搭載。
ロッカーカバー(ヘッド)のフィニッシュ(仕上げ)は、”ポリッシュ仕上げ”
タイマーカバー、ミッションカバーも”ポリッシュ仕上げ”となっている。
シリンダーが”リンクルブラック”で統一されている。
フィンの断面が削り出しでは現代的な印象に見えてしまうが、スフテイルスリムは敢えて昔の面持ちを残すためにそのままのデザイン化されている。
エンジン型式 | Milwaukee-Eight® 107 |
燃料供給方式 | インジェクション(Electric Sequential Port Fuel Injection) |
排気量(cc) | 1,745 |
最大トルク | 145Nm / 3,000rpm |
エキゾーストパイプ&サイレンサー
2本出しのエキゾーストパイプとサイレンサーは、クロームメッキで統一ブレーキディスクの末端まで伸びた2本は等長カットとされている。
ノーマルマフラーでも鼓動感を持ち、歯切れの良いサウンド感は申し分ない。
フッドペグ
一般的なバー型のフットペグは靴の底面を点で足を乗せているためフッドポディションが安定し難い反面、フッドボードのメリットは靴底全体を面で置けるのでストレスがなく長距離などに適している。
しかし、サイドスタンドが見え難くなってしまうのも難点のひとつ。
ブレーキディスク
フロントは片側のシングルディスクブレーキ。
フロント、リア共に採用されているブレーキディスクは、スプロケットやチェーンなど世界を代表する数々の二輪メーカーとのビジネスを長年に渡って継続し、バイク業界の世界にシェアする国産メーカー「SUNSTAR技研」。
タイヤ
130mm幅のフロントタイヤを支える正立フォークは太めなフォークカバー装着されボバースタイルなショートフェンダー仕様。
リアタイヤは150mm幅。ブレーキキャリパーは三角スイングアームのパイプ収まり、サイレンサー裏側に取り付けられている。
車体を真横から見ると外観上キャリパーが目立たないため、リア周りをすっきりとした印象を感じさせる。
前後共に16インチのスポークホイール。
FR(DUNLOP D401F) | 130/90B16,53H,BW |
RR(DUNLOP D401T) | 150/80B1677H,BW |
まとめ
ミルウォーキーエイトを搭載したFLSLが2018年に初めて登場してから4年間という短い期間であり惜しまれながら生産終了となった。
バイク市場では人気に拍車が掛からない結果となったが、スタイルや好みなど他と被りたくないライダーは是非実車を見ていただきたい一台。
アメリカのような大陸を滑走するハーレーだが、ここはアジアの”島国日本”。
大陸のような何百キロとひたすら一本道を走り続ける地形はなく、どちらかと言えば山道やSTOP&GOが多い日本の地理形状。
取り回しが容易に、クラシカルなスタイルでありのんびり走りたい、しかしハーレーの鼓動感はしっかりと味わいたいならソフテイルスリム。
そんなライダーにオススメ!
クルージングにワインディングにとあらゆるシーンに持ち込みたいわがままなライダーにふさわしい一台と言えるかもしれない。
最後に、ソフテイルスリムの成約から納車までお世話になった宮城県は仙台市、伊達政宗騎馬像の眼下に構える「OLYMPUS MOTORCYCLE(オリンパスモーターサイクル)」。
唯一、東北地方の元ハーレーディーラーが良質な特選中古車両やカスタムペイントなど手掛けるユーズドハーレー専売店。
現在では8月末まで「サマーチェックイン プレゼントフェア」を開催中。
来店時にエントリー用紙に記入するだけで、「オリンパスモーターサイクル オリジナルTシャツ」or「姉妹店ハーツフィールド オリジナルミスト」を抽選で当たるかもしれない。
是非、一度はお店に遊びに行ってはいかがでしょう。
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