こんにちは。
TWerのみなさん、いきなりですがパイロットライトのニュートラルが点いたり点かなかったり、したことありませんか?バルブ切れなのか!?接続不良なのか!?事象の要因は何点か、浮かび上がってきます。
ランプ不灯 事象内容
- ニュートラルランプが点灯しない
- ニュートラルランプが断続的に点灯する
こういった事象が発生している場合の処置一つ目は、バルブ(12V−3.4W)の交換。他には、『ニュートラルスイッチ』の近接センサー部分の摩耗もしくは、スイッチ自体の劣化が原因かも知れません。
安全面や走行時への大きな問題にはつながりませんが、放置しておくとニュートラル状態が目視による確認できないため、それによりエンスト起きやすい環境下になってしまいます。
ということで、摩耗部品の交換は早目に処置をしてあげましょう。今回は、「ニュートラルスイッチ」の交換作業の手順を、ご紹介しますので参考にしてください。
交換作業にあたり事前に準備する部品がこちらです。交換部品の「YAMAHA パーツカタログ」を参考に調べておきます。
- ニュートラルスイッチアセンブリ(4GY-82540-10)
- ガスケット(90430-10148)
- クランクケースカバー ガスケット(3AW-15451-03)
- エンジンオイル(4サイクル専用/規格:10W - 40)
- O-リング(93210-19123)
「フロントフッドペダル(左)」取り外す
ソケットサイズ " 17mm " でボルト×1本を取り外す。
「シフトペダル」取り外す
ソケットサイズ " 10mm " で、ボルト×1本を取り外す。
ポイント
同じ位置に戻す場合は、割り印マーキングをしておきます。
「ドレーンプラグ」取り外す
ソケットサイズ " 19mm " で、ドレーンプラグ×1本をゆっくりと取り外す。
「ドレーンプラグ」を外し、エンジンオイルを抜いていきます。エンジンオイルが抜け出したら反対側にあるオイルキャップを外す。
「ストレーナ」、「スプリング」を取り外します。取り難い場合はラジペンなどを使います。「ドレーンプラグ」などをパーツクリーナ等で掃除していきます。
ポイント
- エンジンオイルを抜く前は、予めアイドリング等で温めておくとオイルが抜けやすくなります。
- 「ストレーナ」の網の部分が破れている場合があるので目視確認をする。
交換する部品は、摩耗や劣化、オイル漏れ状態を確認して交換しましょう。
交換部品推奨リスト
- 『ストレーナ(5IY-13411-00)』
- 『O-リング(93210-347A1)』
「クランクケースカバー」取り外し
クランクカバーをソケットサイズ " 8mm " で、ボルト×10本を取り外す。
ポイント
「ボルト」全て長さが違うので、メモやスマフォで動画or静止画を撮って、締め付け位置を控えておきましょう!
「ニュートラルスイッチ」交換
今回のテーマとなる「ニュートラルスイッチ」は、まずリードワイヤをプラスドライバーでビス×1本、「ニュートラルスイッチ」本体をソケットサイズ " 14mm " でナット×1本を外します。
交換する部品は、摩耗や劣化、オイル漏れ状態を確認して交換しましょう。
交換部品推奨リスト
- 『ニュートラルスイッチアセンブリ(4GY-82540-10)』
- 『ガスケット(ワッシャー)(90430-10148)』
「フロントスプロケット(ドライブスプロケット)」交換
今回はニュートラルスイッチの交換だけでしたが、フロントスプロケット(歯車)の歯の形状が少し尖っており、進行方向に摩耗していたので、新品に交換しておきます。
スプロケットホルダをトルクスビットサイズ " T25mm " で、ボルト×2本を取り外す。
交換時にネジ山が滑ってしまったので、ホームセンターで『ステン6角穴付きボルト M5×10mm』を代用し締め付けます。
ポイント
フロントスプロケット(ドライブスプロケット)のネジには、『ネジのゆるみ止め剤』を塗布します。
交換する部品は、摩耗や劣化状態を確認して交換しましょう。
交換部品推奨リスト
- 『フロントスプロケット(15T)(5VC-17460-00)』
- 『スプロケットホルダ(2JX-17456-00)』
「クランクケースカバー ガスケット」交換
「クランクカバー ガスケット」が、劣化していたので交換しておきます。ガスケットやカバーの合い面は、油分があるとオイル漏れの原因につながるでクランクカバーとの面は完全脱脂に拭き取ります。
交換する部品は、オイル漏れや劣化状態を確認して交換しましょう。
交換部品推奨リスト
- 『クランクカバーガスケット(3AW-15451-03)』
クランクカバーを戻す際は、配線2本の通り道を先にセットしてから、カバーを被せていきます。
ポイント
- 配線2本が合い面に噛み込みによる、断線に気をつけましょう。
「エンジンオイル」注入
エンジンオイル交換のついでに、ソケットサイズ " 8mm " ボルト×2本と六角レンチサイズ " 5mm " ボルト×1本を外し、「エレメントカバー」を取り外します。パーツクリナーで、フィルターやケース内のオイル汚れや鉄粉を掃除します。
交換部品推奨リスト
- 『オイルクリーナ(5H0-13440-09)』
- 『O-リング(93210-54175)』
「ドレーンプラグ」を締め付けたことを確認し、エンジンオイル注入します。やはり、エンジンオイルはヤマハ純正4ストロークオイル「ヤマルーブ」を推奨します。個人的には、オイル粘度数(10W-40)が合っているオイルを約1リットル使用します。
ポイント
- バイクを垂直にして、レベルゲージでオイル量を確認します。
- 新しいオイル注入した際は、オイル添加剤(エンジン洗浄/エンジン内汚れ防止/パワー回復/燃費回復/振動音解消/エンジン寿命延長/排ガス低減)の充填もオススメします。
交換する部品は、オイル漏れや劣化状態を確認して交換しましょう。
交換部品推奨リスト
- 『O-リング(93210-19123)』
まとめ
ニュートラルをいれるとレスポンスよく、" ニュートラルランプ " が無事に点灯。また今回は、ニュートラルスイッチ以外にも摩耗や劣化部品の交換も行えました。やはり年代が古いバイクほど、定期的なメンテナンスの重要性や必要性を感じます。
交換作業に要した部品をリストアップしたので参考までに見てください。
- [ヤマハ] TW200純正ニュートラルスイッチ 4GY-82540-10
- ヤマハ純正 ガスケット(2H7) 90430-10148
- X.A.M Japan (ザムジャパン) C3206-15 428-15T スプロケット
- ヤマハ純正 ガスケット クランクケース カバー 3AW-15451-03
- UTC バイクヨウ 4サイクルオイル 1LSJ
- バーダル オイル添加剤 リングイーズ プラス 350ml